すべては夜に決行されて、夜のうちにすべてが終わる。僕にはそれを止めることができない。 (さらに…)
ベルギー対イングランドの3位決定戦が始まったとき、ラファエル・ナダルとノバク・ジョコビッチによる荘厳な準決勝はまだ続いていた。ベルギーのトーマス・ムニエが先制点を奪ったときも、彼らはタイブレークのない最終セットを戦い続けていた。言うまでもな ...
嘘か本当かわかりませんが、1980年代には浅田彰の『構造と力』を片手にナンパする男がいた、という話を聞いたことがあります。本当だとしたらめちゃくちゃな時代ですね。でも、もしそんなクソダサい手法が現代においても通用するならば、僕は『砕かれたハ ...
「これは奇跡であり、奇跡ではない」――マリオ・マンジュキッチ ついにクロアチアがW杯の決勝にまで駒を進めました。安い称賛の言葉を送るのもためらわれますが、本当にもうね、ただただ素晴らしいチーム、素晴らしい選手たちです。しかしながら、「人口5 ...
まず、ピッチの外の話をしましょう。 フットボールの故郷であるイングランドで、1996年にリリースされた代表応援アンセム「Three Lions」がリバイバルヒットを記録しています。同楽曲の「Football's coming home(フッ ...
サッカー界には「バスを停める」という言い回しがあります。極度にディフェンシブな戦術を用いたチームに対して、ジョゼ・モウリーニョ監督が侮蔑的なニュアンスを込めて「ゴール前にバスを停めた」と喩えたことで広く知れ渡り、今ではファンやメディアの間で ...
今晩はフランスとベルギーによる素晴らしい準決勝がありますね。もちろん僕もとても楽しみにしていますが、あえてプレビューはしないでおこうと思います。この段階まで来ると、試合前にあれこれと予想を並べ立てるのもいささか無粋な気がしないでもないからで ...
W杯を全試合見る人もいれば、まったく見ない人もいる。当たり前のことですよね。自国の試合だけは見る人、忙しくてそれどころじゃない人、端からサッカーに興味がない人……。人生はいろいろで、正しいも正しくないもありません。この1ヶ月間のバカ騒ぎに、 ...
偉大なことを成し遂げるためには、ある種の不完全さが必要なのかもしれない。ロシア対クロアチアの準々決勝を見終えたとき、僕の頭に浮かんだのはそんな仮説だった。 (さらに…)
ウルグアイとブラジルが姿を消した。南米勢の全滅、そして欧州勢の躍進。この結果に、エディンソン・カバーニとカゼミーロの不在が影響したことは間違いない。ピッチに存在しないことによってむしろ存在感が高まる選手のことを「キープレイヤー」と定義してい ...
なんだかサッカーの話をするような雰囲気ではない感じの日本列島ですが、サッカーの話をします。 先週の記事で「優勝はブラジル、準優勝はイングランド、3位はフランスで4位がクロアチア」と予想していましたが、見事に全チーム勝ち残りましたね。ちょっと ...
情緒ほど残酷なものはない。 ほんの2週間前までは、僕たちにとってモスクワとサンクトペテルブルクの次に重要だったサランスクというロシアの地名は、今では随分どうでもいいものになってしまった。試合後の熱によって生まれた「サランスクの奇跡」というW ...