実に3年ぶりとなる行動制限なしのゴールデンウィークが終了した。3月21日にまん延防止等重点措置が全面解除されて以降、東京都内の多くの飲食店は20時以降も営業するようになり、久しぶりに日常が戻ってきたようにも見える。一方、新型コロナウイルスの感染者数の推移を眺めてみると、決して減少傾向が続いているわけでもないようだ。ゴールデンウィーク最終日となった5月8日の都内の感染者数は4711人。2日連続で前週の同じ曜日の人数を上回っているのである。
もちろん、単純に数字を見て不安に陥っていてはいけないが、衛生面に気を配る必要はある。従来のように居酒屋で飲み会を開くだけでなく、テイクアウトも活用した方がいいだろう。
長らく“番外編”として東京・新宿を巡っていた本連載だが、今回から本編である東京・赤羽の居酒屋巡りを再び開始する。第5回では本格中華が味わえる「中国家常菜 同心房 赤羽店」へと向かった。
JR赤羽駅東口から徒歩3分。数多くの居酒屋がひしめく一番街の入り口付近に「中国家常菜 同心房 赤羽店」は位置している。大きな看板と多数の小皿料理が掲載されたメニューが目印だ。中華料理屋然とした外観が目を引くが、それだけでなく、食欲をそそる香辛料の匂いも店の前まで漂っている。
ラーメンなど汁物を除き、基本的に全てのメニューがテイクアウト可能だという。できたての本格的な中華料理が自宅で堪能できるのである。なおテイクアウトでは容器代が追加されるものの、店内での飲食時と同じ価格で注文することができる。
今回は「鶏足の醤油煮」(税込253円)、「蒸し鶏の四川風香味タレ」(税込352円)、「豚肉、キクラゲ、ニラと玉子の塩炒め」(税込748円)、「ぷりぷりエビ、イカ入りハルマキ(2本)」(税込748円)を注文した。商品は写真のようにアルミホイルやビニール袋に包んで提供される。
包みを開けるとこのようになっている。右上の「蒸し鶏の四川風香味タレ」は本格的な香辛料が刺激的で絶品。右下の「豚肉、キクラゲ、ニラと玉子の塩炒め」は定番だが本格中華ならではの味付けと弾力のある玉子焼きの食感がたまらない。左上の「ぷりぷりエビ、イカ入りハルマキ(2本)」は外はカリカリ、中はプリプリの二層構造がやみつきになる味だ。
中でも印象的だったのはこちらの「鶏足の醤油煮」。鶏の足を丸ごと煮た料理だ。見た目に抵抗感を覚える人もいらっしゃるかもしれないが、ひとたび口にすると独特の食感がクセになること間違いなし。コラーゲンたっぷりなのも嬉しいポイントだ。
赤羽の中でもハイレベルな中華料理屋として知られる「中国家常菜 同心房 赤羽店」。鶏の足を食べることができる居酒屋としても一部では有名だ。そんな本格的な料理でありながら、リーズナブルに楽しむことができるのはやはり赤羽といったところだろうか。予約ができ、店内では熱々の中華をすぐに堪能することもできるので、テイクアウトだけでなくイートインでも知人・友人と足を運びたい居酒屋である。
店舗情報
中国家常菜 同心房 赤羽店
住所:北区赤羽1-22-1
TEL:03-3901-6979(予約可)
営業時間:11:30~25:00
(感染状況により変更の可能性あり)
定休日:年中無休
(感染状況により変更の可能性あり)