いとわズHADO部、HADO SUMMER CUPに向けて走り出す!

地獄の育児録~おばあちゃんになりたい~

娘がようやく歩き始めたころ、不覚にも僕と妻が二人揃って胃腸炎になってしまったことがある。猛烈な吐き気とダルさ。感染ってしまうかもしれないので、保育園に迎えにもいけない。我が家最大のピンチである。そこで助けにきたのが65歳の僕の母、娘から見たおばあちゃんだ。

実家から我が家まではトータルで2時間半。おばあちゃんは、すぐそばのスーパーで買った大量の食材を持って現れた。そして、保育園に迎えに行く前に僕たちの数回分の食事としてけんちん汁を作り始める。その片手間でオムツの捨て場所や、離乳食の作りかた、お風呂の入れかた、寝る場所や布団の位置ついて、必要最低限の質問を僕らに投げかける。

なんて頼もしいのだおばあちゃん!! こんな風にワタシもなりたい!!

母の偉大さというものを改めて感じている僕を尻目に、おばあちゃんはけんちん汁を作り終え、颯爽と保育園へと向かった。

おばあちゃん、後は任せたぞ

しばらくすると、家の外からけたたましい泣き声が聞こえてきた。娘だ。娘は、渾身の力で身体をバタつかせ、喉を酷使している。そりゃあそうだ。ママが迎えに来るかと思っていたのに、よく知らない婆さんが来てムリヤリ抱っこされて連れ去られているのだから、泣くのはある意味正常だ。笑っていたら、逆にちょっと不安になる。

どうしていいかわからずまごまごしている僕らを、おばあちゃんは「大丈夫だからあんたたちは寝ていなさい」と寝室に押し込めた。指示は的確、意思は明確、上司にしたいほどの心強さだ。

妻は心配そうな様子を見せていたが、僕はさっさと寝ることにした。さきほどの頼もしさを見て、おばあちゃんの華麗なるあやしテクニックでなんとかしてくれると確信していたからだ。

3時間経過、娘は?

それから眼を覚ましたのは3時間後。少しばかり回復した僕がリビングへと向かうと、そこにはギャン泣きしている娘と笑顔のおばあちゃんがいた。

沢野

どう?
1回も泣き止まない(笑)

おばあちゃん

・・・人間がデカイ!!!!!

育児で一番のストレスは子どもが泣き止まないことだ。こちらの意思が伝わらないうえに、なにか悪いことをしてしまっている気分になってしまうためだ。なのにおばあちゃんったら3時間を笑顔で乗り切ったのだ。ウン十年ぶりの子育て、慣れない環境、他人の子を預かるプレッシャー、そして、スーパーディフィカルトベイビー、、、これだけの悪条件にもかかわらず、笑顔で! デカイ!! 人間がデカすぎるぞおばあちゃん!

結果、娘は泣き続けてこそいるが、これは簡単に真似できることではない。見習わなければいけないのは、テクニックや手際の良さではなく、この育児姿勢だったのだ。赤ちゃんを相手にするときに根幹に置かなければならない性根を見せつけてくれたのだ!

30分後、泣き疲れた娘はようやく入眠。翌日にはすっかりおばあちゃんっ子になっていた。泣きこそしたものの、おばあちゃんの愛は伝わっていたのだ。

おばあちゃん、いや母親のすごさを目の当たりにした僕は、今までの育児姿勢を猛省し、生まれ変わることを決意した。いくら娘が泣いても笑顔で居続けよう。投げ出さずに正面から向き合おう。そう強く誓った。

それから二日が経ち、僕たちの体調が回復するとおばあちゃんは帰宅。遊び足りない娘は、それはそれは全力で大泣きした。そして、生まれ変わった僕は1時間で生まれ変わり戻してしまった。

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