子どもが生まれて僕の心配性は急激に加速している。
息子が乗るベビーカーに車が突っ込んできたらどうしよう
娘が急にベランダの手すりをよじ登って落ちたらどうしよう
転んだ先に尖った枝があって、眼に刺さったらどうしよう
常にこんなことを考えている。たぶん、何かしら精神的疾患と診断されるくらいに、僕の思考が偏ってしまっている。なので、万が一、百万が一の不幸な偶然を想像してしまったら…対策を取らずにいられない。自分でも異常だと思うその対策を3つほど紹介したい。
①飲食店対策
飲食店でウェイターの行動を信じることができない。スベッて食べ物を子どもの顔面にブチ撒けないかいつもヒヤヒヤしている。席に案内されると僕は、床が濡れていないか、おしぼりの袋などが落ちていないか、また、地面がヌルヌルではないかを必ずチェックするようにしている。なので、絶対に王将には行かない。
②怪しいおっさん対策
少しでも怪しいおっさんを見かけたら、必ず子どもとおっさんの間に僕の身体を入れ、急に襲ってこないように注意している。その際はいつでもおっさんを迎撃できる様に拳を固く握り、ポッケの中に鍵やボールペンなど鋭利なものがある場合は、それを持っておっさんの眼を突き刺すイメージをしている。
1度、すれ違いざまに急にいないいないばあをしてきた酔っ払いを突き飛ばしたことがある。酔っ払いはものすごく動揺していたし、すごく変な空気が流れたが、一切後悔してない。また同じようなシチュエーションが起きたら、再び僕はそのおっさんを突き飛ばすだろう。
③お風呂対策
2歳の娘とお風呂に入っているタイミングで、僕が急に心臓麻痺で死んでしまう可能性もなくはない。そのとき心配なのは、僕の亡骸に話しかけたりちょっかいを出して娘がバスタブで転倒し、そのまま溺れてしまうということだ。
これを未然に防ぐため、僕は娘にこう言い聞かせている。
パパが急に動かなくなったら、無理しないでママを呼ぶんだよ?いい?
_人人人人_
> うん <
 ̄Y^Y^Y ̄
よし、やってみよう。ぶくぶくぶくぶく……
_人人人人人人_
> マーマー <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
この流れを娘に3日くらいかけて覚えさせた。
他にもほとんど意味をなさない対策がやまほどある。心配ごとなんて星の数ほどあるので、全部に対策を立てていたら身が保たない。丁度良い具合の心配性に成りたい。