以前、1歳の娘が寝ている僕ら夫婦にフライングボディアタックを仕掛けてくるという記事を公開しました。2歳になった今でも、自分へのダメージ覚悟で毎夜ベッドの上を飛び回っています。
成長するフライングボディアタック
直撃こそ避けましたが、先日なんて木製のカボチャの玩具という凶器を持ちながらフライングを行うという、悪役レスラーでさえ躊躇してしまいそうな蛮行に及んでいました。当たりどころによっては、ケガで済まされないほどの必殺技と言えるでしょう。
体重は増え、身体を宙に投げ出す思い切りの良さも備えた娘の凶器付きフライングボディアタックは、もはや死の危険まで感じるレベル。少しの音で眼を覚ましてしまう今の僕の神経は、そこそこの剣豪程度には研ぎ澄まれています。
相性最悪。妊娠とフライングボディアタック
そんな折、妻の第二子妊娠が判明。喜びのあまり、僕たち夫婦はフライングボディアタックの存在を忘れてしまいました。そしてその夜、静まりかえった寝室に立ち上がった娘の影…。手には、ちょっと固めの絵本を携えています。
寝ぼけ眼で娘を見上げると、僕は事の重大さに気付きます。もし、妻のお腹に娘の固めの絵本がセットになったフライングボディアタックがヒットしたら、冗談では済まされないような事故が起きてしまうのです。
お世辞にも寝相が良いとは言えない妻は、布団を蹴飛ばし、衣服はめくれ上がり、無防備にも急所をさらけ出しています。月夜に光る白い腹、娘は固めの絵本を手にノソノソと標的に近づいていきます。
僕は慌てて娘の足を強引に掴み、引っ張り倒すことで蛮行を阻止しました。しかし、そのはずみで娘は顔面を布団に強打。痛みこそ大したことないはずですが、驚きで泣き始めてしまいます。そして大きな声で叫びます。
おにゃかににゃんぷしたい!
「お腹にジャンプしたい」、要約すると「お腹にブチかましたい」。赤ちゃん言葉で可愛らしくなっていますが、目的はただの妊婦暴行。止めないわけにはいかない。
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ママのお腹の中には赤ちゃんがいるんだよ。だからダメ!
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しかし、当然のように話を聞かない。
おにゃかににゃんぷ!いほんもってにゃんぷ!
「お腹にジャンプ!絵本持ってジャンプ!」、「お腹に凶器ごとブチかましたい。自害覚悟でやってやりたい」僕にはそう聞こえます。
大騒ぎする我が娘ですが、我が愛妻は一向に起きない。なんなら白い腹は、「どうぞブチかましてください」と言わんばかりに、少しこちらに傾いています。
仕方なく僕は覚悟を決めました。
[speech_bubble type=”ln-flat” subtype=”R1″ icon=”sawasawa.png” name=”沢野”]
パパにジャンプしていいよ
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すると娘は
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> パパじゃないー!マーマ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
殴る価値もないと判断された僕。しばらく押し問答が続くと、嫁が目を覚まし一言。
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顔にならいいよ
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母親強い!! ちょっと固めの絵本付きの13kgの塊を顔で受け止めるって! さすが2人を産む覚悟を持った女は強い!
_人人人人人人人人人人人_
> いやや!おにゃか! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
…う~ん、娘こだわり強い。