カラフルなTシャツやハッピを身に纏い、好きなメンバーと握手したいがために同じCDを何十枚も購入する。自分を含めアイドルオタクという連中は、そこらの女子高生に言わせたら確実にキモい存在なのだろう。
だが、共感はできなくても行動の意味はわかると思う。好き過ぎるがゆえの行動だということは、オタクじゃなくとも理解はできるものだとと思っている。
しかし、世の中には、愛が捻れて捩れてこんがらがってしまったせいで、ワケのわからない思考回路に陥ってしまうオタクも存在する。今回は、僕が目の当たりにした“本当にキモいオタク”を紹介したい。
本当にキモいオタクとはこういうことを言うのだ!!
①好きな女性ではなく、自分の子供や孫として見る
意外と多いのがこれ。長く追いかけすぎたせいで、恋だなんだといった感情を通り越し、メンタルが親族になってしまう。そのアイドルの幸せを願うため、恋愛面に関しても、「30までには良い相手見つかるといいよね」とか言い出す。キモい。
②座っているアイドルのスカートの中が見えそうになると、「スタッフ! 膝掛け用意しろよ!」と怒る
ネット番組などのコメント欄でよく見かけるヤツ。正義の発言にも見えるが、本当はただ“そういう眼で見てないですよ”アピールをしているだけ。「だから~! なんでもいいから用意しろって言ってるだろ!」とその後もスカートの中を確認していることを自白する。ダサくてキモい。
③視界に入ると嫌われる可能性があるから握手したくない
握手や2ショット撮影など、いわゆる“接触”を嫌がる。アイドルと付き合えると思ってオシャレしていくヤツも十分キモいが、“視界に入ることが怖い”は、闇深くてキモい。
④1番好きなグループと比較するためだけに、他グループのライブを観に行く
「僕の〇〇ちゃんが1番だ!」と言うためだけに、他で話題になっているアイドルを観に行く。なにも知らずに「こんなアイドルほかにはいない!」とか言ってはいけないという妙な平等心がこの考えを生む。ももクロが好きすぎてAKBの握手会に片っ端から参加していたヤツを僕は知っている。キモいうえにヒマすぎる。
⑤アイドルを産んだ両親に感謝しだす
そのアイドルの良さを語っていると、「ご両親の育てかたに感謝だね」などと親の教育方針に触れ出すやつがたまにいる。当時は普通に聞いていたが、「お父さんがパティシエだから、〇〇ちゃんは感性が繊細で甘い性格に育ったんだね」とドヤ顔で言い放ったオタク友達の神経は、今になってすごく疑っている。想像力はあるクセに安易でキモい。
⑥好きなアイドルが通う学校がある街に極力近づかない
握手会には参加するが、オフのアイドルを見るのは“フェア”じゃないとのこと。この考えを持った友人は、遭遇しないためにあえて通う高校を調べていた。どうしてもその駅を電車で通り過ぎなければ行けなかったとき、「お前すぐ周り見るから俺の眼だけを見ろ」と言われ、男同士で数分間見つめ合ったことがある。画的にもキモい。
⑦好き過ぎるがゆえに、振り付けを覚えない
推しメンじゃないメンバーの振り付けを練習していた友人。なぜ推しメンの練習をしないのか聞いたら、「僕がそれ踊ったら、〇〇ちゃんがいる必要なくなっちゃうでしょ?」との返答。サイコパス診断みたいでキモい。
この7つに共通して言えるのが、謙虚さから来る“勘違い”だ。一見ちょっと優しいっぽいのが最高にキモい。
ちなみに、僕は7ぶんの5で当てはまっている。