弟が産まれたことで、2歳半になる長女の変化が怖かった。
「嫉妬からの赤ちゃん返り」「弟を受け入れられずにストレスを抱える」
など、もともとやっかいな娘が、より面倒くさい存在になってしまうかもしれない。いや、必ずなる。正直、第2子の出産は、そこだけが憂鬱だった。
出産から5日後、退院したママと弟が我が家に帰ってきた。しかし、娘の反応は予想とまるで違うものだった。
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> おとうと、小さくてかわいいねぇ! <
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※まだ名前が決まっていないため、弟と呼んでいる
会った瞬間から娘は受け入れていたのだ。
頭を撫で、乱れたベビー布団を直してあげる。食事のときにも、
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> おとうと、お腹減ってるかなぁ?大丈夫かなぁ? <
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と、自分が食べ始める前に、まだ食事ができない弟を気遣う素振りを見せていた。
今まで数々のわがままでパパとママを困らせてきた娘。夜中の2時まで踊り散らしたこともあった。パパの顔面に走り込み頭突きをして鼻血を出させたこともあった。
そんな娘が、弟ができたことを自覚し、急激な成長を見せたのだ。正直、弟が産まれたときよりも、長女が産まれたときよりも、僕はこのことに感動した。
なんて面倒見がいいんだ。娘よ、成長したな
自分のオムツをモッコリさせながらも、「パパー弟がウンチしたよー」と報告してくる姿はなんて愛おしいのだろう。良かった。弟ができて本当に良かった。
しかし!
しかしだ、娘を疑った自分を反省する僕に、今現在新たな悩みが生まれている。それは、娘の面倒見が良すぎること・・・。
娘は、少しでも弟が咳き込むと、「パパ-!弟が風邪引いちゃったよー!」とバタバタ。
弟が寝付いても、「パパ―!弟が寝たよ―!」と騒いで起こしてしまう。
再び寝付いても、「かわいいねぇ!」とガサツに頭を撫でて起こす。
家族が揃った初日の夜。僕と嫁は気付いてしまった。
最低の化学反応、まさに地獄
娘が新生児の頃にも2時間おきに眼を覚まし、それはそれは大変だった。しかし今回は、新生児に加えて娘が悪意なき親切心で弟を起こしてしまう。つまり、我々が寝る時間がマジでないのだ。初日、娘は夜中の3時まで弟の横から離れなかった。
翌日、眠い目をこすりながら仕事を雑にこなして帰宅。すると、生気を失った嫁が娘の保育園連絡ノートを渡してきた。そこには、保育士さんからこんな一言が…
保育園にいる間ずっと可愛い寝顔で寝てました♡
ふざけんなよアイツ・・・。