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洗脳系ブラック企業あるある

だいぶ前の話になるが、ブラック企業に勤めていたことがある。

その会社はコールセンターで、主に光ファイバーを商材として扱っていた。でっかいフロアに100人近く常在し、みんなで電話営業をかけまくる。あそこの社員たちは、洗脳されていた。

契約を取ればインセンティブが貰えるため、僕たちバイトにとっては良い環境だった。だが、社員の扱われ方はそれはそれは黒々としていた。ザッとまとめるとこんな感じだ。

  • 週7出勤
  • 残業代も休日出勤手当も出ない
  • 労働時間8:30〜25:00
  • 手取り16〜18万くらい

社長にどれだけ魅力があるのか知らないが、ここにいる社員達はどんな待遇にも一切不満を言わず、ただただ毎月設定された売上目標を追い続けていた。

そんな彼らのあるあるを振り返りたい。

僕が経験した洗脳系ブラック企業あるある

シャツの襟が10円玉みたいな色
クリーニングに出す時間も新しいシャツを買う時間もないので仕方ないらしい。
休日は私服で出勤してもよい
週に2度ある休日は、スーツを着ずに出勤してもよいとのこと。また、出勤時間も8:30ではなく、11:00で許される。しかし、服を買う暇が無い彼らは、たいがいジャージかスーツで現れた。また、月末になるとしっかり8:30に現れる。
インフルエンザの人は個室で営業
そのために作られた個室なのかどうかはわからないが、インフルエンザ室と呼ばれる部屋があった。僕の直属の上司で毎年インフルエンザになるというAさんは、「あそこは俺の部屋」というジョークをいつも飛ばしていた。
頑なに仮眠室を作らない
会社としては「社員は家に帰ってますよー」という体を保ちたいのか、頑なに仮眠室を作らなかった。なので月末になると床で寝る社員が多数現れる。夏はカーペットに太った社員の汗染みが人型にできていて、殺人現場みたいになっていた。
デキるバイトのほうが偉い
チームにデキるバイトがいると、そいつのほうが社員よりも遙かに偉い存在になってしまう。バンドマンだった20歳のデキるバイト君は、毎週日曜日にライブ前に45分だけ仕事をして、5時間分の時給を貰えるというVIP待遇を受けていた。そのバンドマンは社員の3倍近く月給を貰っていた。
ポケットマネーで1000円〜3000円くれる
月末になると、売上達成のために何としてでもバイトを出勤させたがる。その結果、休みだったはずのバイトにポケットマネーでお金を渡して出勤させるのが恒例化。バイトはみんなわざと月末に休みのシフトを提出していた。上記のデキるバンドマンだった子が何も言わずに被っていたテンガロンハットをデスクに置き、社員がそこに3000円入れにくる画はホント衝撃的。
ブラック企業いじりをするとちょっとキレる
バイトに「なんでここ勤めてんすかー?」とか言われると、「仕事はやりがいが大事だから!」とちょっとキレる。この瞬間の洗脳されている感はすごくて、いつもゾワゾワしながら見ていた。
連続出勤日数をちゃんと数えている
どれだけ自分が頑張っているかの指標のためか、「200日いった」とか、「俺、葬式で休んじゃったから100日だ」とか、そういう会話がよく聞こえてきた。それに対して、キッチリ週2回休む役員が、「仕事は出勤日数じゃない。売上だ!」って一喝してたのは怖かった。
女性社員は暇もないのに彼氏がいる
僕が勤めている間にいた女性社員は6人全員、休みがないのに彼氏がいた。だが、よくよく話を聞くと、どの彼氏もニートでいわゆるヒモだった。たぶん、ブラック企業に洗脳されるくらいだから付け込まれやすいんだと思う。
休憩は1時間キッチリ取る
休憩だけはちゃんと取っていた。たぶん社長か誰かが休憩の必要性を説いていて、社員たちは「私たちは大事にされている」と洗脳されていたんだと思う。もちろん月末は休憩しない。
地震が起きても電話を辞めない
震災時に電話を掛け続けて契約を勝ち取った男が、後に英雄視されていた。震災翌日に僕が当然のように仕事を休んだら、「このままじゃ目標が達成できなくなる」と涙声で電話が掛かってきたときは、さすがに辞めようと思った。
FBのアイコンが山か海
今、たまにフェイスブックで「知り合いではないですか?」みたいな感じで当時の社員が出てきて覗いてみると、だいたい「2015年、帰郷」「やっぱり地元が1番」とか言ってる。

普通のブラック企業は自分の意思で退職できるが、洗脳系ブラック企業は身体を壊すまで気付かない。現に、電話の掛けすぎで耳がおかしくなる者や、神経性顔面麻痺になる者、シンプルに倒れる者など、体調を崩す人は大勢いた。

もし、こんな企業に勤めている人がいたら、そのままぶっちぎって逃げ出してみよう。べつに退職届なんて書く必要はない。

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