基本的に屈強な男性が大好き。理想は身長185センチ以上、体重うっすら脂肪を残して115キロ。しかし、しょっぱいもの食べたら、あまいもの食べたくなる心理でしょうか。屈強な男性を愛する一方で、神木隆之介や本郷奏多、羽生結弦といった、線の細い2次元っぽい人々も大好き。
そんな美少年界に、デカすぎる新星が登場。松本金太郎改め“八代目市川染五郎”ですよ!
歌舞伎は”一族で推せる”ジャンル
歌舞伎は誘われたら行く程度、まぁ年1回見るくらいかねというレベルの私ですが、ワイドショーで松本金太郎を見かけたときに電流が走った。急いで歌舞伎好きの母に頼んで、彼の襲名披露である『二月大歌舞伎』のチケットを取ってもらった。
本当にお顔がキレイ。“花のかんばせ”とは、こういうことか。『二月大歌舞伎』は、市川染五郎だけではなく、祖父・松本白鸚、父・松本幸四郎も含めた高麗屋の三代同時襲名披露。これは実に37年ぶりに行われることらしく、なんともありがたい話です。
歌舞伎は、祖父・父・孫と追って応援できるのが、すごいジャンルですね。俳優やタレントでも「〇〇の娘」や「××の孫」というのはよくいますが、親子でストーリーを共有している2世タレントはなかなか思いつかない。
しかし、”一族で推せる”楽しみを持つ貴重なジャンルは、歌舞伎以外にも存在します。
それはメキシカンプロレスですよ!!
親子タッグは珍しくない
1月19日に東京・後楽園ホールにて開催された、メキシコのプロレス団体・CMLLと新日本プロレスの合同興行『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2018』で初めてメキシカンプロレスを見て、「日本のプロレスと全然違うじゃん」と思った次第。
空中殺法が中心なんですかね。選手たちはアクロバティックな動きでリング上をビュンビュン飛び回るので、一瞬たりとも目が離せない。新体操を見ている感覚にやや近い。関節技も複雑で、「これはどっちが痛いんだ?」と迷うこともしばしば。
そして、メキシカンプロレスの大きな特徴がもうひとつ。血縁者が多い! レジェンドレスラーであるミル・マスカラスとドス・カラスの”マスカラス・ブラザーズ”はその名の通り兄弟でしたが、ドス・カラスの息子であるアルベルト・ロドリゲスとギジェルモ・ロドリゲスもプロレスラー。
そして、ミル・マスカラスの弟でドス・カラスの兄であるエル・シコデリコもレスラーで、その息子たちもまたレスラー。……調べた内容、ちゃんと合っています?
これはマスカラス一族が特別なのではなく、メキシカンプロレスがそもそもそういうものみたいです。まぁ、屈強の子は屈強の遺伝子を引き継いでいるのだし、自然な話といえば自然な話なのかも。親子タッグや、親同士の因縁を引き継いだ若手対決とか熱いだろうな。
というわけで、”実在する一族のサーガが追える”という共通点があるぶん、歌舞伎好きとメキシカンプロレスのファンは共感できるものがあるのでは? ……あるはず! ライターは言い切ることが大事です。
歌舞伎の世界、家族を普通に殺しすぎ
とりあえず市川染五郎を応援するために、今後は歌舞伎も履修していきたい所存。今まで歌舞伎に対して「物語全体で一番盛り上がるところだけ上演するシステムは、エンターテインメントとして合理的すぎるのでは……?」と正直馴染めなさを感じていたのも事実ですが、とはいえ私もアニメ『トップをねらえ!』の第4話、ガンバスターの戦闘シーンは永遠に見ていたいので、まぁそういうことなんでしょう。
しかし歌舞伎の世界では、主君のために息子や妹を普通に殺そうとするのでビビりますね。最近は楽曲「あたしおかあさんだから」の絵本作家・のぶみによる歌詞が「母親の自己犠牲を礼賛している」として大炎上しましたが、数百年前は息子といえど殺したりもしていたのだし、本当に価値観って時代によって変わるものですな~と思いました。というところで今回の話は終わりです。