いとわズHADO部、サマーシーズンビギナーズカップ#7で準優勝!

1万円を拾うと見えない敵と戦い続けることになるから気をつけたほうが良い

10年以上前に1万円を拾ったことがある。

人生の中でも金欠の絶頂期、本やらCDやらゲームやらを売るために、オタク文化栄える「中野ブロードウェイ」へ。しかし、当たり前のようにまとまった金にはならず、落胆したまま個室トイレへ向かった。

頭を抱えて生活費の捻出方法を模索すると、そこにあったのだ、金が。

トイレットペーパーホルダーの上に、1万円札が。しかも、ピン札で。もうパニックである。1万円札がトイレに生の状態で置いてあるなんて予想外過ぎる。

沢野

(誰かが置き忘れたのだろうか? なんで? お金の計算でもしたのか? じゃあなんでトイレ? だとしても置き忘れることなんてある? 意味がわからない。よし、パクろう

いくら考えてもわからないので、とりあえず我が物にすることに。

これが財布ならば持ち主の存在をリアルに感じることができ、ネコババしようにも罪悪感に見舞われ交番に届けるのだろうが、置いてあるのは現ナマ。

もう自分のものにしか見えない。

1万円札を財布にしまおうと思った瞬間、ある心配事が頭をよぎる。

沢野

(もしかして・・・罠か? いや、もしかしなくてもこれは罠だ! 例えば、ヤンキーみたいな人が外で数人待ち構えていて『製造番号をメモった1万円札をそこに置いてきたんだけど、知らない?』と僕を呼び止める。そして財布の中からその1万円札をみつけて、『警察に行こうか?』と僕を脅す・・・これはマズイ!

こんな一昔前のヤンキー漫画のような妄想をリアルに感じてしまうほど、僕はパニックになっていた。金のない僕に降って湧いた1万円は、あまりにも都合が良すぎて、信じることができなかったのだ。

沢野

(でも、だからといってこの1万円札をみすみすここに置いていくわけにはいかない。外にヤンキーが待ち構えていない可能性だってゼロではない! どうしても生活費が欲しい!

お金は欲しいが、ヤンキーは怖い。そんな僕に、天からある“絶対的なアイデア”が降ってきた。

そうだ!! バスガイドの旗のように1万円札を振りかざせばいいのだ!!

180413 sawano 01

こうすれば、例えヤンキーに

ようニイちゃん! 製造番号メモった1万円札をそこに置いてきたんだけど、知らねーか?

ヤンキー

なんて因縁をつけられても

沢野

これはあなたのだったのですね? 持ち主を探していたんですよー

と言うことで場を乗り切れる。もし、ヤンキーがいなければそのまま脱出し、1万円札は僕のものだ。なんて応用の効くアイデアなのだろうか? 自分の発想力が恐ろしい。念のため、蚊の鳴くような小さな声で

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とでも呟いておけば、持ち主を探しているというスタンスに説得力が増す。もし、ヤンキーに因縁をつけられても

沢野

人前で大きい声出すの恥ずかしいじゃないですかぁ

こう言えばOK。

人前で1万円札をヒラヒラさせながら歩くほうが恥ずかしくも感じるが、そこらへんの矛盾は考え方の違いということでどうとでもなる! 完璧なアイデアだ! いざ、出陣!

当然トイレの外にヤンキーなどいなかったが、僕は念のため

180413 sawano 04

とつぶやきながら、「中野ブロードウェイ」を30分かけて歩き続け、不安と恐怖に耐えられなくなり、その足で交番に駆け込んだ。

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