いとわズ

【動画あり】過去稀に見る激戦! 恥ずかしくて仕方なかった「HADO BEGINNER’S CUP #4」〜後編〜

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約10分

〜前編のおさらい〜
AREXとペンギン組から2敗を喫してしまったいとわズ。もはや、敗色濃厚、崖っぷち。しかし、諦めの悪い僕は、あらゆる策を弄し、決勝進出に一縷の望みを懸ける…。

AREXを止めるのは誰だ!?「HADO BEGINNER’S CUP #4」〜前編〜

任せたぞ!ぱみゅぱみゅぱみゅファクター

2敗を喫してしまった以上、いとわズ勝ち上がりの可能性は、ぱみゅぱみゅぱみゅファクター(以下、長いのでぱみゅファク)が握っている。彼らがペンギン組に勝利し、いとわズ、ぱみゅファク、ペンギン組の3チームが3勝2敗で並び、なおかつ得失点差で上回れば、決勝トーナメントに進出することができるのだ。僕らの運命は、ぱみゅファクに託された!

そんなぱみゅファク対AREXの試合。ぱみゅファクは、奇策に打って出る。

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なんと、2on2にも関わらず彼らは2人してシールドに5もステータスを振ってきたのだ。これでは攻撃もできないし、勝てるわけがない。場内にはどよめきが起きる。このことについて2人と同チーム・マックスファクターの黄色い壁こといえもんが解説する。

あいつら勝つ気ないっすね。得失点差を最小限にする作戦です

さらにはこれまたマックスファクター所属、ロシアW杯観戦から直接会場に駆けつけるも遅刻した男、しょーごも頷く。

あの2人ならやりかねないっすね

なんと小さい男たちなのだろうか?

全員が打倒AREXを志すなか、AREXに勝ちを譲り、自分たちだけでも生き残ろうとしている。見上げた下僕根性である。

そして注目の結果は、、、

1-6!

何とも言えない得失点差!

作戦が成功したのか失敗したのか曖昧な感じになってしまったが、これが彼らの可愛いところだ。また、このチャレンジは彼らが得失点差の大事さをわかっているということにもなる。つまり、ペンギン組に差をつけて勝つつもりがあるということだ。これは頼もしい!

VSぱみゅファク、そして試合後

ぱみゅファクを応援するモードになっていたが、次のいとわズの相手はそのぱみゅファクだった。もちろんこの勝負を落としては、僕の目論見もすべてが無駄になってしまう。

鍛え上げられた肉体を持つかみさんは、試合前から無理な態勢でもチャージを取れるかのチェックを入念に行い、ここ最近やっと僕に心を開いてきた感のあるなかじも、エナジーボールの角度を確認している。

チームの象徴・いえもんがいないとはいえ、いつも我々いとわズの前に立ちはだかるマックスファクターのアタッカー2人だ。侮れるわけがない。

お互いに得失点差が欲しいいとわズとぱみゅファクは、どちらも攻撃的なステータス設定。純然たる殴り合いが開始された。序盤は拮抗し、ぱみゅファクに食い下がられるも、後半で綺麗にリスキルが決まり、結果としては10-4でいとわズが制した。相手が殴り合いを仕掛けてきてくれたおかげで、思いのほか得失点差を稼ぐことができたのは、幸運だったといえる。ただの勝ち負けを争っていたら、スコア的にはもっと競っていたはずだ。

試合終了後、負けて肩を落とすかみさんとなかじに、僕は優しく声を掛けた。

さぁ、ペンギン組対策を考えよう

有無を言わさず2人を引き連れ、さらにはいえもんとしょーごも交えての作戦会議。いつもはライバルだが、このときばかりはみんなが味方。僕が横流ししたペンギン組のHADO CONNECTのデータをもとに、みんなで意見を出し合う。

そこには不思議な無敵感があった。ペンギン組がメチャクチャ強いのはわかっているが、なんだかぱみゅファク有利な気さえしてくる。ペンギン組よ、これがぱみゅぱみゅぱみゅファクター、いや、新星マックスファクターだ!

いけ!ぱみゅぱみゅぱみゅファクター!ペンギン組を倒すのだ!

そして運命のぱみゅファクVSペンギン組。様々なアドバイスを受けて、闘いの地に赴く2人はモチベーションに満ち満ちていた。

行ってきます!

・・・

さらには、新星マックスファクターの面々も自信をのぞかせる。

けっこうイケるんじゃないっすか?
力の差がそんなにあるわけではないですからね

なんと頼もしい言葉だろうか。僕はこの一体感、チームワークを絶対に忘れない。

試合が開始されると、かみさんは持ち前の筋肉を駆使し、コートを所狭しと飛び回る。なかじも持ち前の冷静さを活かし、着実に相手の羽を落としていく。なんとぱみゅファクがリードを奪う展開に!

さすがはマックスファクターの2人だ。ここぞという時の勝負強さは、本当に侮れない。その素晴らしい戦いっぷりに、僕の鼓動も早くなる。いける、いけるぞ! かみさん、なかじ!

そして結果…

11-6でペンギン組の勝利!

クソの役にも立たん!!!!

その後…

その後いとわズは、小田原ちょうだんずのやんと空口さんからなる元金保証との試合へ。誰一人見ていないこの消化試合、僕たちはただただ楽しいHADOをして「HADO BEGINNER’S CUP #4」を終えた。

たまにはカッコいいマックスファクターもいいね

いとわズは負けてしまったが、決勝トーナメントが熱かった。どの試合も接戦ばかりで、正直、今までみたHADOの大会でここまで昂ったことはほかにない。

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ただの健康ランドと化すHADOアリーナ。見た目とは違って、本当に盛り上がっていた。

やはり注目は前回王者で最強AREXだ。そのAREXに挑んだのは、Bブロック2位通過のマックスファクター。前回大会では、アタッカーであるかみさんとコンビだったいえもんが、今回は自分と同じシールド使いのしょーごと手を組んだのがこのチーム。しぶとさと相手に合わせた臨機応変な戦術の幅が武器だ。

2本先取で行われた準決勝1本目。マックスファクターの2人はシールドにステータスを振るが、序盤はそれを温存するという作戦に出る。今までマックスファクターは、前半にシールドを使い切ってリードを奪い、最後まで粘って勝ち切るというパターンが多かった。それによる混乱もあったのか、AREXは苦戦を強いられる。しかし、不運なことにAREXせーめー君のデバイス不調で試合はノーカウント。スコア的には勝っていただけに、マックスファクターにとっては悔しい一戦だ。

仕切り直した2戦目は、AREXが一方的な展開で9-1と勝利。だが、実はこの試合もデバイス不調の疑いがあった。動画で確認すればわかるが、マックスファクターしょーごのシールドが何度腕を振り上げても発動しなかったのだ。しかし、不調があった証拠はどこにもない。マックスファクターは、この敗戦を抗議もせずに受け入れた。

2度に渡る不運。気持ちが切れてもおかしくない状況の第3戦目で、マックスファクターは底力を発揮する。しょーごがシールド4を搭載し、いえもんが真っ向勝負の3331。気合の違いからか、マックスファクター終始試合をリード。しかし、残り1秒でせーめー君の弾がしょーごにヒットし同点。25秒にも渡る長いオーバータイムマッチは、勝負をかけたいえもんが思い切って前に出るも、シールドが切れて後ろに潜んでいたしょーごにゆーり君の弾がヒットし、マックスファクターの挑戦は終わる。

結果としてAREXに土をつけることができなかったマックスファクターだが、その奮闘ぶりに他のプレイヤーからも盛大な拍手が送られた。

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落ち込むいえもんとしょーご。とっくに終わった予選ブロックをまだひきずるかみさん

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こちらはADVANCE CUPで負けて落ち込むマックスファクター。余談だが空閑と僕は、マックスファクターの落ち込み画像をコレクションしている。

怪我を押して出場する男

準決勝第2試合も熱かった。我々のブロックから勝ち上がったアヒル組、脳内金の亡者の慈音君とやなちゃんからなるレゼネンスは、少し似たタイプのチームだ。しょー君と慈音君は素早い動きでコートを走り回り、しゃーさんとやなちゃんはシールドを駆使して戦う。

激戦にドラマを付け加えたのは、しょー君と慈恩君のバックボーンだ。ペンギン組のしょー君は、受験のためサマーシーズンでHADO一時引退を決めている。そして一方の慈音君は、なんと膝の負傷を抱え、医者の言葉を無視して今大会に出場している。

1本目レゼネンスは、シールドにステータスを振ることが多いやなちゃんが、3331と攻撃的に勝負を挑んだ。だが、結果的に上手く噛み合わず、9-5、4点差でペンギン組が1本目をもぎ取る。

2本目、やなちゃんは2323というシールドに3も振ったステータスで思い切った勝負に出る。それの成果か、レゼネンスは3点を先取。膝を痛め、この日6試合目のゲームとなった慈恩君が走る走る。ADVANCEやMASTER’Sのレベルの選手を含めてもトップクラスの運動量を誇るしょー君に、膝を痛めた慈恩君がまったく走り負けていない。しかし、それでも徐々に差を詰められ、そのまま逆転を許し、5-8で終了。

前大会王者AREXへの挑戦権は、そのAREXに予選ブロックで1度負けているペンギン組が勝ち取った。

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すべてを出し切りその場に倒れ込む慈音君

AREX対ペンギン組再び!

1度負けているとはいえ、5-6の僅差。ペンギン組の勝利の可能性は低くない。アップセットを期待して見守った1戦目は、しょー君が動き回って攪乱し、しゃあさんがシールドの影から狙うという得意のパターンに持ち込み、半分が経過した時点で7-2とペンギン組が大量にリードを奪う。その後も差は埋まらず、12-5であっさりと1本目を先取、拍子抜けするほどあっさりと、AREXに初めての土を付けることに成功する。

もしかしてペンギン組のほうが強いの? そんな思いが脳裏をよぎるが、さすがはAREX。さっきの苦戦が嘘のように、こちらもあっさりと9-6で2本目を取り返した。

このあっさり感がプレッシャーを生む。1-1のイーブン、ペンギン組だって圧勝で1本取っている。それでも絶対的強者があっさり2本目を取ったという事実は、どうしたって「1本目はなにかの間違いだったんだ」というネガティブな思考を生んでしまう。数字上はイーブンでも、メンタル的には圧倒的にAREXが優位に立っていたように思う。

運命の3本目、スタートからすべてを出し尽くさんばかりの激しい動きを見せる両者。だがプレイヤーの動きとは逆行して、スコアはなかなか動かない。点の取り合いを演じていた2チームが、開始30秒の時点で1-1とロースコアで試合を展開していく。しかし、それでも地力の差か、隙をついたAREXが一気にポイントを重ね、残り25秒の時点で6-2と4点差がついてしまう。

瀕死状態のペンギン

2on2において25秒で4点差はかなりの致命傷。6秒に1度ずつキルを重ね、なおかつ自身の羽を守り切るという困難を乗り越えなければならない。

会場の誰もがAREXの勝利がちらつくが、ペンギン組は一切諦める様子を見せない。着実に差を詰め、残り2秒でまさかの同点に追いつく。最終決戦は、オーバータイムマッチに持ち込まれた。

勢い的にはペンギンが上回っているように見えるが、しゃーさんはシールドを使い果たし、羽も1枚と2枚で瀕死状態。対するAREXは、シールドが1枚コート上に残っており、羽も4枚と3枚。AREXが有利なのは明らかだ。

オーバータイムマッチ。おそらく今大会No1アタッカーであるせーめー君が、なりふり構わず勝ちに行く。チャージを溜めてコート前面まで滑り込み、ゆーり君を狙うしょー君の死角から羽を攻撃する。しかし、その弾はギリギリで羽横をすり抜け、その隙にしゃーさんがまとめて打ち込んだ弾がゆーり君を襲い、決着。

コート上の全員の動きが連動し、その結果として勝者が生まれる。オーバータイムマッチのたった5秒間の中に、HADOがギッチリ詰まっていた。

僕が見てきた大会の中でも、激戦が多かった「HADO BEGINNER’S CUP #4」。特に決勝の2チームは、多くの感動を見ていたものに与えたように思う。「ビギナー」という言葉の響きからは想像もつかない、あらゆる意味でレベルの高い大会だった。

あーあ

ほんと

「そして結果…

11-6でペンギン組の勝利!

クソの役にも立たん!!!!」

こんなことばっかり考えていた自分が恥ずかしくて仕方ない。

公式動画はこちら

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