HADO 2018 CLIMAX SEASONの戦いがスタート!

【怪キャノ・編集長&チョウ組】が聞いた怪談真打ち『喋ってはいけない防空壕』

各組から怪談が出揃ったところでルールに沿ってポイント集計した結果、以下の通りとなった。

前半戦の結果

さて、ここからは各組から出揃った怪談話の中でも、これぞとっておき! という怪談を隠し玉として提出。この隠し玉次第で順位は大きく入れ替わることになる…かも!?

Mさん(20代・女性)の話

喋ってはいけない防空壕


小学生のころ、修学旅行で沖縄本島に行ったときの話です。沖縄は第二次世界大戦で地上戦があった県なので、当時の住民達は日常的に防空壕に身を潜めていたそうです。今でも各地に防空壕が残っていて、その中のひとつに私たち学生が入ってみる、という授業がありました。戦争の恐ろしさを体験するための平和学習の一環です。繊細な子は壕の入口の前で倒れちゃうくらい、雰囲気のある場所でした。

ガイドさんに連れられて恐る恐る入ってみると、防空壕の中ってめちゃめちゃ暗いんですよ。照明を落としたレベルじゃない暗さというか、墨で目を潰されたみたいに真っ黒。奥まで進むとお酒やお花が供えてあって、戦争当時の割れた食器やなにかが散らばっていました。そこでガイドさんが「当時の雰囲気を味わってもらいます」と言って懐中電灯を一斉に消したんですが、本当になにも見えない。完全な暗闇です。数分して明かりをつけると、お酒の入ったおちょこが揺れていたんです。ひとりでにガタガタ、ガタガタって。さすがに戦慄しましたね。

でも本能的に「喋っちゃいけない」と思って、とにかくずっと黙っていました。みんなヤンチャな小学生だったのに、防空壕から出るまで本当に誰一人としてなにも喋らなかったんですよ。壕から出た後、友達に「お酒めっちゃ揺れてなかった?」と聞いたら「えっ、全然見てなかった」と言われて、「マジで使えねーな!」ってなりました。

後から知ったんですけど、戦時中その防空壕では「泣き声で米軍に見つかる恐怖から、赤ちゃんが泣いた瞬間に母親自身に殺させる」という暗黙のルールがあったそうです。当時の“声を発してはいけない雰囲気”が、なんとなく私たちの中に降りてきたのかな、と思いました。

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