大きめのTSUTAYAに行ったとき、そこにある物語の全部に触れられないことに本気で悲しくなる。もちろん全然興味を持てない作品だって多いのだけれど、興味を持てないことがまた悲しい。
来世こそコンテンツの怪物になるために。今世で少しでも徳を積んでおこうと、何かを見聞きして暮らすぞ。
面倒くさくても大好きな女友達
“ねもしゅー”こと根本宗子による舞台『バー公演じゃないです。』の再演を見に、下北沢・駅前劇場へ。開演直前にさまざまな出来事があり、始まる前からボロボロ泣いていたのですが、10分もしない間に笑顔になっていました。ありがとう、ねもしゅー!
いわゆる”女の友情”の面倒くささと同時に、最高さも描いた作品です。リーダー格の顔色をうかがって意見を引っ込める、自分と同じレベルだと思っていた友達の人生が上向きになると正直複雑……など、身に覚えのある描写が満載。でも鑑賞後は、完全に「友情最高!」というテンションにさせられるのがすごい。
友人関係で面倒くさい瞬間はいろいろあれど、面倒くささを引き受けるのは、やっぱり相手が好きだから。主人公もラストでいきなり友情に目覚めたわけではなく、それまでの面倒くさい時間の中にも触れ合いの積み重ねがあったのだろうなと思います。
というわけで、「友情最高!」という気持ちになった結果、隣の席で1人で鑑賞していた女性に「めっちゃ最高の舞台でしたよね! よければLINE交換しましょう!」と話しかけたい衝動にかられたのですが、結局何も言わないまま帰路につき、私はこういうところがダメなんじゃないだろうかと自己嫌悪に陥った。
参考 月刊「根本宗子」
俗人もときに隣人を愛する
あとは、年に一度訪れる、すべての犯罪が合法化される夜を描いたホラー映画『パージ』も見ました。『CUBEキューブ』を思い出したのは、「汝の隣人を愛せよ」というメッセージを感じたからでしょうか。
まるきりの善人ではなく、俗人が急に崇高な行動を始めることもある。『シンドラーのリスト』もそのようなストーリーの映画だと聞きましたので、いずれ見てみたい。
そしてなぜ『パージ』を見たのかというと、『プラダを着た悪魔』を見ようと思ったから。私はメスの中のメスなので、悲しいことがあると、「はぁ~……。『プラダを着た悪魔』を見て元気出そっ^^」となりがちなのですが、いきなり『プラダを着た悪魔』を見ると、悲しみとポジティブの高低差で耳キーンとなりそうだったので、1回『パージ』を挟もうと考えたのです。
『パージ』によって人間愛にあふれた状態となり、心が穏やかになったので、スムーズに『プラダを着た悪魔』につながるって寸法よ。『ファニーゲーム』とか見ていたら危なかったね。
『バーフバリ 王の凱旋』見たいんだけど!
しかし、本は仕事関係のものしか読めない週だったので、来週は小説を読めたらいいな。と思いきや、漫画をたくさん買ってしまった。あと『バーフバリ 王の凱旋』も見たいんだけど、なかなか時間が合わないんだよなー。
来週も素敵な作品に触れられますように。