いとわズ

ライター、編集者になりたいインターンが見て感じて学ぶポイントは現場の空気

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昨年から、弊社でもインターンシップというものを導入した。将来マスコミ関係に就職したい、あるいはライターになりたい大学生が数名、働いてくれている。

インターンには無償と有償があり、現在弊社で働いている大学生は皆、有償インターン。つまり給料を支払っている。そうなると、未経験の学生にこちらが教えている間にもなぜか学生のほうに給料が発生するという不思議な状態は不可避であり、そこが有償インターンの難しいところだろう。

こちらはそれを承知で受け入れているので、学生側がそれを気にする必要はまったくないのだが、やはりこちらとしては一日も早く戦力になってもらいたいため、とにかく一芸を身に着けさせるというのが喫緊の課題となる。

もともと編集者、ライターなんて(名乗るのは簡単だが)一朝一夕で一人前になんかなれるものじゃない。「インターン期間中にいろんな仕事ができるようになってもらおう」なんてハナっから思ってはいないが、はっきりした卒業というものがあるぶん、こちらができることといったらなんでもいいから1個武器を持てるようになってもらうことだけなのだ。

インターンを検討している皆さん。間違ってもインターンで編集やライティングの技術を身に着けようと思ってはいけない。そんなの絶対無理だから。こちらは、こちらの都合で役割を作り、与えるのが精一杯。

そのための成功体験はたくさん積ませるが、それはこの組織だから得られる成功体験にすぎない。もちろん無駄になるものではないし、必ず今後の礎となるものではあるけれど、目的にするにはたかが知れている。

むしろインターンでは、いかに編集者・ライターごとにやり方が違うか、編集者の目線とはどういうものか、どういうスピード感で世の中を見ているのか、なにをおもしろいと感じているのか、なにが大事なのかなど、現場でしか感じられない空気に意識を向けて欲しい。

それって多分、こちらが教えるものではなく、自分で見たり感じたりするもの。雑談でもタバコでも飯でも飲みでもいい。業務以外の行間にこそ、インターンの意味があるんじゃなかろうか。せっかくこの業界のインターンをやってるのに、タスクを淡々とこなすだけなんてもったいない。

そのために、無償インターンを選ぶというのも手だと思う。無償でいいので、といって嫌な顔をする会社はないだろう。というか、社会人になってから自己研鑽のためにやるインターンなんて無償がほとんどなんだから、若いうちからとにかく現場で仕事を見させてくれというのもありだと思う。

それにしても…うちのインターンは皆優秀なんだけど夏休み長げー!! このところ全然人がいない!! そろそろ来てもいいんじゃないですかね!!

寂しいのでインターンについて書いてみました。

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