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ありがたいことに、今回もすでにかなりの数の応募をいただいています。その中から幸せな出会いを果たすには、もちろんこちらも真剣に探していますが応募者の方のアピール力も重要になってきます。でも、実際はそうではない「残念な例」も多い……。
そこで、実際に求人する側からみなさんにアドバイス。こちらの視点も知っておいて損はないのではないでしょうか。
これを読めば、マスコミ業界の就活全般にきっと役立つはず!
【CASE07】
職務経歴書の「仕事内容」が概要1行のみ(40代男性)
僕らが書類選考をする際、履歴書も職務経歴書もじっくり見ます。自己PRも、志望動機も、職歴も、本当に隅々まで読んでいます。だって、企業はいい人材を本気で探してるんですよ。書類を斜め読みして、いい人を逃してしまったら、元も子もありませんから。
申し訳ありませんが、「自己PR」欄や「志望動機」が空欄の人は、その時点で選考の対象から外させてもらってます。僕らは、応募者の方のことを何も知らないんです。「言わなくても伝わるはず」なんてありえません。
職務経歴書も、形だけのものではありません。どんな仕事を経験し、その中でどんなことをやってきたのかを具体的に知れるのが職務経歴書。別に、会社名や転職回数だけが知りたいわけではないんです。
なのに、例えば会社名以外の情報が「書籍の企画制作、編集、発行」なんて概要のみの人がいるんですよね。これだけでは、はっきり言ってなんのアピールにもなりません。だいたい、経験者の募集の場合、ここまではみんな同じです。
僕のほうで会社名で検索して、どんな書籍を出してる会社なのか調べて、この中のどれかを手掛けたんだろうなと想像するのを期待しているのだとしたらそれは手抜きってもんでしょう。そこは言ってくんないと。
「Web記事の編集、ライティング」というのも多いんですが、たくさんありすぎてどれを書けばいいのか迷ってるのだとしても具体的に書いて欲しい。得意なジャンルとか、企画・取材・ライティング・撮影などでどこまで担当したのかとか、どのくらいのペースでどのくらいの数書いたのかとか。その上でURLも貼ってもらえるとなお嬉しい。URLだけだと、どこからどこまでがその人の担当だったのかがわからず、結局参考程度になってしまうんですよね。
応募者も、いろんな企業の求人見て、たくさん応募しなくちゃいけないので時間かけられないという事情もあるでしょう。でも、僕らも、たくさんの応募者の中からあなたを見つけなくてはいけないんです。
応募書類は、企業に向けたラブレターだと思って下さい。ラブレターって今通じるんかな?
応募書類は、マッチングサービスの1通目のメッセージだと思って下さい。自己紹介もない、「会おうよ」だけのメッセージに返事なんて来ませんよね。「この少ない情報だけで選んでもらえたらラッキー」なんて考えが透けて見える手抜きメッセージにも、返信する気は起きません。
僕は、単に業務を担当してくれる人ではなく、一緒に働いてくれる「仲間」を探しています。仲間を探すのに、年齢や学歴や職歴の会社名や勤務年数だけで機械的に決めるわけがない。何を考え、何をやろうとしてきたのか。何がやりたいのか。何が得意で、何が不得意なのか。どんなモチベーションで、どんな働き方をする人なのか。うちに合うのか。書類選考だけで、僕はそこまで考えます。逆に言うと、それがわからない書類では、残念ながら選びようがないんです。
全員とお会いしたり、お試しで働いてもらったり、そんなことができれば一番いいんでしょうけど、物理的にそれは不可能。そうである以上、書類段階でいい出会いをするしかない。こちらも真剣に読むので、応募者も頑張ってください。