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【食戟のソーマ最新話レビュー】扉絵に隠された矛盾が超朗報 第285話「最後の晩餐」

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約3分

死にゆく料理人へ創真が作った「最後の晩餐」は、“お通し”だった。

料理ができる体力がなくなっても生きろと、食べることができるんだから生きろと、それでも死ぬときはこのお通しの続きを作ってやるよと。まぁこの辺は前話のレビューで予想した感じと大差ないので、前回レビューを読んでくれれば。

扉絵に矛盾が……

そんな本編よりも気になったのは、扉絵に隠されたある矛盾だ。まぁ、隠されたって言うと少し語弊があるかもしれないが、今話の扉絵にはある大きな矛盾が描かれていた。。

絵の左側には本作・主人公の幸平創真、右側には今シリーズ「THE BLUE」のボスと見られる才波朝陽が立っている。創真は挑戦者然として朝陽を睨み付け、朝陽はそんな創真を気にも止めずにあさってのほうを向いている。「THE BLUE」においての2人の立ち位置や、現時点での実力差が表現されている扉絵だ。

その後ろには、幸平城一郎らしき男の背中が大きく描かれていた。そして、「同じ背を追う 裏と表の料理人!!」との文言。背というのは城一郎、表が創真で裏が朝陽をそれぞれ指し示している。偉大な料理人であり、なおかつ異母兄弟の創真と朝陽の父親を2人が追うという図式になるのだが、ここに大変大きな矛盾が隠されている。

というのも、272話「不穏なる来訪者」にて、朝陽は城一郎を食戟で破っているのだ。しかも、内容は審査票5-0の圧勝。この事実から朝陽が城一郎の背中を追っていることは考えにくい。

城一郎はやっぱり負けていなかった!?

そもそも本当に城一郎は負けたのだろうか。朝陽と城一郎の食戟は、ミスリード臭がなかなかに漂っており、正直、「城一郎が負けたぞ!」と素直に飲み込みづらい異物感が満載の描写だった。城一郎がわざと負けたのかもしれないし、不利な要素があったのかもしれない。

結果はともかく、“朝陽と城一郎の間で格付けが済んだかどうかはわからない”というのが、大部分のファンの見解のように思える。つまり今回の扉絵は、ファンが感じ取っていたミスリード臭を、作家側がミスリードだと認めたことになるのだ。

これまた過去レビューでも触れているが、“城一郎が負けていない”というのはこの漫画にとってひたすらに朗報だ。なぜなら、朝陽が城一郎に勝つというのは、刃牙が最大トーナメントで戦ったジャック・ハンマーが、最強生物・範馬勇一郎を過去に倒していたようなものなのだから。

城一郎や勇一郎が誰かに負けるというのは、その世界の最強がいなくなるということ。主人公の創真や刃牙が作中最強に近づくということ。ひいては、物語が終わりを迎えるということだ。城一郎が無敗をキープしてくれるのは、この漫画にとって朗報以外の何物でもない。どうか、この仮説が合っていますように。

Comments & Trackbacks

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  1. 2年の北条さんを見たかったけど諦めた人

    万が一… 万が一親父が朝陽に八百長敗北しているなら少し面白い展開があるのかもしれないとこの記事を読んで思いました(というかこのままじゃ親父の扱いが… )
    ブックマスターの顔を妙に隠してるのも気になりますが普通に新キャラって可能性もあるので(この作品は意味深な描写あったけどアレ何だったの?ってのが多い気がします)最後怒濤の展開がある可能性を2%ほど期待しながらblue編を読むことにします

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