いとわズ

【怪キャノ・社長&沢野組】が聞いた怪談真打ち『エナ工場』

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約3分

各組から怪談が出揃ったところでルールに沿ってポイント集計した結果、以下の通りとなった。

[box class=”box31″ title=”前半戦の結果”]

さて、ここからは各組から出揃った怪談話の中でも、これぞとっておき! という怪談を隠し玉として提出。この隠し玉次第で順位は大きく入れ替わることになる…かも!?
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40代男性の話

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エナ工場

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僕は荒川区に住んでるんですけど、今の荒川区がある地域って、江戸時代くらいから他の地域がやりたがらなかったような施設とか役目とかを押し付けられてきた歴史があるらしいんです。昔処刑場※1があったり、そういういろんなものがあったっていう話がある中で、1つ、今も現役で稼働してる施設があるんです。それが東京23区でそこにしかない「エナ工場」※2

 確か「エナ」といったと思うんですが、エナというものを扱う工場です。いわゆる医療廃棄物を処理する場所なんですけど、エナとは何かというと、堕ろした子ども。東京中の産婦人科医で堕胎された胎児が、そこに集められ、処理されるんですが、その工場が荒川区8丁目かどこかにあるんですよ。うちはその工場の近くではないんですが、エナ工場の存在を近所の知り合いから聞いて見に行ったりしました。

 もうひとつ。うちの近所に大きな公園があるんですが、ある日の夜その公園を散歩しながら友達と電話していて、話しながらベンチに座ったんです。そしたら猫がベンチの僕のとなりに座ってきた。すごく人懐っこい猫で、おとなしくしていたんでそのまま電話してたんですが、その電話の内容が、今お話したエナ工場の話なんです。それで、一通り話し終えたときにふと見ると、猫がいなくなっていた。

あれ、と思いながらベンチの猫が座っていたあたりを見ると、白い達筆な文字で、句のようなものが書いてあったんです。猫がいたときはまったく気づきませんでした。友達にも話して、「なんか書いてある~」とか言いながら読んで見ると、達筆すぎて全部は読めなかったんですが、判別できたのが「この世の中は母と子が」という文字。さすがにゾッとしましたね。さらに、ちょうどそのとき電話に人の声のようなすごい雑音が入って驚きました。電話の相手にもそれは聞こえていたので、気のせいではないと思います。

※1:小塚原刑場
※2:エナ工場について

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