ビバ、メヒコ!
と叫んでしまうくらい強かったですねえ、メキシコ。モジャモジャ頭でおなじみの守護神オチョアを中心とした堅いディフェンスに安定したテクニック、そして切れ味鋭いカウンターと、世界王者ドイツを倒すにふさわしいプレーを披露していました。ノイアーからゴールを奪ったロサーノはビッグクラブへの移籍話が一気に加速しそうですね。チチャリートも相変わらず元気そうでうれしい限り。
僕のワールドカップtoto、ボロボロ…
ドイツは67%のポゼッションに26本のシュート(メキシコの2倍)と、数字上はゲームを支配しながらも最後までゴールを割れず、まさかの黒星発進。キミッヒが攻め上がった右サイドのスペースを何度も突かれたり、得点源のミュラーが試合から消されていたりと、かなり緻密に分析されているような印象を受けました。また、あまりにも完璧に崩そうとしすぎている点も少し気になります。同グループのスウェーデンや韓国も万全の対策を練ってくるでしょうから、まさかのグループリーグ敗退もあるかもしれません。
それにしてもアルゼンチン、ドイツ、そしてブラジルと有力なチームが初戦からことごとく勝ち点を落とすという番狂わせの多い大会になっていますね。オーストラリア相手になんとか競り勝ったフランスにしてもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がなければ危なかったわけで、やはりどんなチームにとっても簡単ではないのがW杯。ちなみに、僕のワールドカップtotoはすでにボロボロです。
ブラジルはここから調子を上げてくると思いますが、アルゼンチンのメッシ依存は相変わらず深刻そうです。初戦を終えた段階でのチームの完成度を比較するなら、次のクロアチア戦は勝てる可能性の方が低いのでは……。前回の優勝国と準優勝国が消えた決勝トーナメント、大いにあり得ると思います。
個人的に応援しているデンマークとセルビアは見事に勝利。デンマークの大エース、エリクセンはちょっと空回り気味でしたが、それでもアシストという結果を残すところはさすがです。そしてセルビアはコラロフの美しいフリーキックが炸裂。さすがのナバスもお手上げの完璧なコースでした。選手たちが円陣を組んで「セルビアァ!」と叫ぶパフォーマンスも激アツですので、次の試合も注目していきましょう。
6月18日(月)のマッチプレビュー
今晩の試合は以下の3試合。プレミアリーグで活躍する選手がガンガン出てくるので、海外サッカー好きにはたまらない夜になりそうです。
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- スウェーデン VS 韓国 グループF キックオフ 21:00(NHK)
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イブラヒモビッチのいないスウェーデンですが、結束した守備とハードワークでイタリアとのプレーオフを制して3大会ぶりのW杯。サンシーロで行われたイタリアとのプレーオフ第2戦を見ましたが、守備はマジでアホほど堅いです。対する韓国はやっぱりソン・フンミン(トッテナム)次第でしょうね。2トップを組むファン・ヒチャンがどこまでエースの力を引き出せるかがカギになりそうですね。
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- ベルギー VS パナマ グループG キックオフ 24:00(フジテレビ)
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プレミアリーグのオールスターか? といった陣容のベルギーは、今回に関してはダークホースではなく間違いなく優勝候補。各ポジションにビッグクラブのキープレイヤーを揃えており、個人能力だけなら同グループのイングランドを上回ります。初出場のパナマは……マジで謎です。「37歳のストライカー、ペレスを中心としたベテラン選手たちはスター軍団に一矢報いることができるのか」といった見方が現実的でしょうか。
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- チュニジア VS イングランド グループG キックオフ 27:00(NHK)
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スタメンが予想されるケイン、アリ、スターリングに加えて、ベンチにもヴァーディー、ラッシュフォード、ウェルベック、リンガードが控えており、いつになく攻撃のタレントが充実しているヤング・イングランド。23人全員がプレミアリーグ所属という、世界でもっとも贅沢な「国内組オンリー」のチームです。一方のチュニジアはフランスリーグの選手たちが軸で、ショートカウンターとアグレッシブなプレーが身上。5月末のテストマッチではポルトガルと引き分けるなど、決して侮れないチームです。