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出版業界は終電が当たり前なの?【編プロ社長が答えます<第2回>】

マスコミ業界に関する質問や相談に、編集プロダクションHEWの社長がお答えするコーナー。

第2回は、編プロに入って半年くらいだという方からのご相談です。

Q
ライターに憧れて今春から編プロで働き始めました。ですが終電帰りは当たり前という慢性的な長時間労働に体の限界を感じています。
出版業界で働くなら長時間労働は当たり前なのでしょうか? 長時間労働が辛い自分は、ライターに向いていないと諦めた方がいいのでしょうか?
社長
体の限界を感じているならすぐに何かを変えてください。そのうち体だけでなくメンタルも落ちていってしまいます。毎日夜遅くまで働いていても、「そりゃ疲れるし眠いし早く帰れるに越したことないけど、まあ今はしょうがないかな」と思えているなら全然いいんです。でも、慢性的に辛いと思いながら働いていてもいいことはありません。煽りでもなんでもなく、何が辛いかは人それぞれなので、自分に合う仕事を見つけるのは大事だと思います。
社長
さて。本当に終電帰りが編プロのデフォルトなんですか? 構造的に、下請け・孫請け仕事が多い編プロは案件1件あたりのギャランティは低くなり、数をこなさないと会社が回らないため、常に大量の仕事を抱え常に締め切りに追われているケースが多く、日々多くの業務をさばいていかないと給料が稼げないというのはあると思います。あと、どうしてもでかい仕事の締め切り前とか、しょうがない場合もあります。それは否定しません。クライアントに合わせないといけないので、僕もいまだに朝方まで原稿を書くこともザラにあります。

でも、編集者とかライターも、コンテンツ作りという点では映像作家やミュージシャンと同じクリエイター。問われるのは制作物のクオリティであり、制作時間ではありません。労働時間も自分の能力次第というだけで、裁量によるところも大きい。

社長
なにより、僕は、これからはコンテンツを作れる人間が偉いんだという流れがどんどん来ると思っています。

たとえば芸能界を見ても、ちょっと前まではそれこそ搾取というか、事務所の力が絶大で個人なんてちっぽけな存在でした。でも、そういう構造が少しずつ崩れてきているのを実感します。スポーツ選手だって、やる俺が偉いんだって流れになってきてますよね。一般の企業でもそう。結局、会社なんて働く人が支えているという当たり前のことにようやく世の中が気づき始めた。

社長
だから、僕は、大きな案件も小さな案件も条件面で一方的にクライアントの要望を飲むということはしません。もちろん、予算について腹を割って話をすることはありますよ。そこを理解して、納得することも多くあります。でも、足元を見て、価格競争をちらつかせるクライアントとは仕事しなくていいと思っています。金額が合うから発注するんじゃなく、うちでしか作れないコンテンツがあるから、他とはクオリティが違うからうちに発注する。そんな存在にならないといけないと思っています。
社長
そうなれば、労働環境も自ずと変わってきますよね。だから、編プロ・ライターだからといって劣悪な条件かというとそうではないんじゃないでしょうか。

そのためには、自分の実力が大事なのは言うまでありません。力をつけて自分の価値を上げる。そのための努力をする。それが成功につながるのはどの業界でも同じだと思います。自分に対する投資をやりがい搾取と混同するのだけは注意しましょう。

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