いとわズ編集部内ではいま、HADOがFEVERしている。
HADO体験会に参加し、そして初練習を経験し、この楽しさを多くの人に身近に感じてもらうべくHADOを追いかけ始めた。
ところで僕がHADOマスターズリーグにも参戦しているRENへのインタビュー記事を書き起こしている最中、視界に入った光景がこれだった。
彼の主張はなんとなくわかる。多分、いや…絶対これ
斜め向かいのブロックの壁際にその席を陣取る彼こそいとわズ編集長の空閑だ。
彼は編集部の企画会議でHADOの存在を僕らに明かす1年以上前からその存在を知っていたらしい。そして、いざ編集部内でHADOをやることが決定してからの彼は今までにないくらいイキイキとしている。
今日はまたサイバーなメガネをしているな〜なんて…
思うわけないだろう。
僕は彼がなにを言わんとしているのかを瞬時に察した。
HADOがしたくてたまらないんだな。
脊髄反射的に声をかけると面倒なことに巻き込まれそうだと直感する。1度は見なかったことにして僕は自分の仕事に戻ることにした。
1時間も経過したらきっと冷静さを取り戻して仕事をしているだろう。彼はそういう男だ。
〜1時間後〜
…まだやってた。
一体何が彼をそこまで突き動かしているのか? その原動力はなんなのか!?
いや、わかっている。わかっているけどあえて問おう。お前はいったいなにをしているのか。
あの・・・。
空閑:HADOやりたい!
あ・・・あの・・・。
空閑:HADOやりたい!
あー、えと・・・
空閑:HADOやりたい!
・・・。コイツ、取り憑かれてる。
いや、僕にはわかっていた。彼がHADOをプレイしたいんだろうなということを。こんな格好してまでアピールしていたんだ。しかし今は仕事中(午前11時)だ。ここで彼のわがままを許すわけにもいかない。
まだ始業から1時間しか経ってないですし・・・。
空閑:・・・・・
無言の圧力って怖い。
突如始まるエナジーボール講座
彼が無言でいるということは、彼なりに自分が無茶なことを言っているということを理解しているからだろう。とりあえずサイバーチックなメガネを外してもらおうとした瞬間、彼は空手でいうところの上段受けのような構えを見せた。
いや、違う。これは、エナジーボールチャージの構え!!(こっち見てる…)
エナジーボールを放つにはチャージが必要だ。リストバンドを装着している腕を上にあげることでチャージできるようになっている。
最大で5発ぶんのチャージが可能だが、チャージ中は発射可能なエネルギーが溜まっているぶんだけエナジーボールを発射することができる。
基本としては…そういいながら彼はエナジーボールを発射する構えを見せた。
腕を上から振り下ろすことでエナジーボールが発射される。ここで注意したいのは、エナジーボールは振り下ろした腕の向きに従って飛んでいくのではないのだ。
エナジーボールはヘッドマウントディスプレイが向く先に飛んでいくのだ。
つまり、必ずしも手を前方向に降る必要はない。初練習時に彼はこのことに気付いてから、フィールド上をトライアングルに動くようになった。
顔さえしっかり相手に向けていれば、特にフィールド後方移動中における攻撃の正確性が高まるのではないかというのが彼の主張だ。
彼が考えるかっこいいエナジーボールの撃ち方集
仕事中とはいえテンションというエンジンが暖まってきた彼を、僕は止める術を知らない。僕以外の編集部員は、彼に絡まれない程度の適度な距離感を保ちつつ、他人事のように「早くどうにかしろ」とクイッとアゴを動かし、目配せしてくる。
そんな僕が置かれている状況を知ってか知らずか、彼がギアを3速にチェンジしたころには、エナジーボールのかっこいい魅せ方という議題に変わっていた。
うん、それかめはめ波だよね。というよりそれ、下方向から上方向に向かって放ってるからもし出せたとしてもバリアなんじゃ…。
うん、それフリーザ様のピッってするヤツだよね、きっと。でもその風貌からしてどうみても桃白白です。それにモニター越しだと指の本数までは誰も観ちゃいないと思いますよ。
うん、それ絶対ヤムチャだよね。むしろ狙われちゃうよね。
ニヤけ具合から察するに、ヤムチャスタイルはけっこう恥ずかしかったんじゃないかと思う。というか全部ドラゴンボールじゃないか。
空閑:今日はここまで!
まるで次もなにかがあるのような言い草で、彼は自分のデスクへと戻っていったのだった。
そんなわけでHADOファイトしようぜ!
彼は今、HADOに飢えている餓狼だ。狼はちょっと言い過ぎた。飢えてはいるがいまのところはまだ子羊だ。僕らはHADOプレイヤーたちのことをもっと知らなければならない。
知るにはインタビューでもいいし、大会を見るのもいい。だけど1番いいのは実際に一戦交えてみることだ。そんなわけでチームいとわズとバトルしてくれる人、チーム、募集してます!
Twitter(@natsuo_sawano、@itwas_hew)から、問い合わせページから、お気軽にどうぞ!