3月21日に初めてBEGINNER’S CUP #1に出場し、入賞を逃したあの日から4ヶ月と15日。
夏シーズン最後のBEGINNER’S CUP #7が開催された8月5日、いとわズはおっさんの星となった。
一言叫んでよかですか?
うぇーーーーーーーーーーーーい!
虎になるんや…
僕らのチームの夏シーズン最後の大会ということもあって、気合を表現するために僕はアイコンを変えた。
歯茎の露出は僕の本気っぷりをうまく表現してくれていると思う。
この大会の結果を面白おかしく楽しめる動画もあるので、ぜひ見ていただきたい。
波紋を呼びそうなブロック分け
この大会では我々含むいわゆるビギナー常連と呼ばれるチームが5チーム参加、それに加えて本当ならこれが正しいのであろうビギナーチームとして中央大学から学生チームが6チーム参加の計11チームでの開催となった。
開会式直前に発表される今夏最後のBEGINNER’S CUPの予選ブロックを確認する。これまで大した結果を残せていなかった僕らはおっさんのくせに軽くドキドキしながら公表された組み合わせを確認する。
第1ブロック6チーム、第2ブロック5チームにわけられた予選ラウンド。我々が振り分けられたブロックは第1ブロックだ。そしてそこにはBEGINNER’S CUP #5、#6とすでに2連覇を遂げているあひる組、そして#5、#6で準優勝のはと組というビギナー2強の名があったわけだ。
※BEGINNER’S CUP#2は1on1、#2〜#4は2on2
彼らに加えてここ最近実力をつけ始めたと噂のチームTANOSHI-USに我々を含むビギナー常連4チームがせめぎ合う混沌としたカオスなブロックになっていたのだ。
(優勝どころか決勝トーナメント進出すら微妙なラインになるなんて)この組み合わせ、我々を殺しにきている・・・。
舞台裏では我々の手の及ばぬなにか大きな力が働いているのではないかと疑いの目を向けてしまうのも無理のない話だが、そこで抗議や不満を述べても覆されぬことがわかっているのであれば、目の前の敵をすべて倒すのみ!
“いつもと違う”と思わせたかった初戦「あひる組」戦
HADOビギナー界隈では頭1つ抜けている印象の強い「あひる組」。現役高校生しょー君を筆頭にそれぞれが己の役割をしっかりこなしてくる高い勝率を誇るチームだ。
公式戦で未だに彼らに対して勝ち星がない僕らが彼らに勝つためにどう戦うか。”いつもと違う”、少しでも”なんか今日こいつらやりにくい”と思わせたかった。
…かと言って奇策を用意したところでSUMMER CUP予選③と同じ結果に導かれるだけだ。
関連 【HADO】SUMMER CUP予選③:奇策で挑んでとても悲しい結果に…【あと1回】
そこで考えられた作戦は僕が後衛から前衛にチーム内ジョブチェンジするという一見すると身も蓋もない作戦だ。そもそも僕が後衛気味のポジションに陣取っていた理由は単純に「すぐ疲れる」からだ。おっさんなりのペース配分というやつだ。
しかし、相手にするチームが自分たちよりもうんと若いぶん、”動かずして勝つ”ことは幻想でしかないことに気づいてしまったのだ。動かねばなるまい。
動いた。そして疲れた。しかし、まだイケる。おっさんはこの4ヶ月でと15日でそこそこ体力がついたようだ。
2on2の借りは3on3で!TANOSHI-US戦
チーム「TANOSHI-US」との戦いはこれが2度目。1度目はBEGINNER’S CUP #3、2on2大会のときだ。ラスト2秒で勝ち越しを許してしまった僕たち。絶対勝つ! 組み合わせを見た瞬間にリベンジを決意したわけだが、あひる組の次に難敵だとニラんでいた「はと組」に17-15と競り勝っていたのだから心穏やかでない。
序盤、25秒間で0-4とスコアを離されこそしたものの、我々は動じない。残り時間にもよるが4点差は、何度も逆転負けを喫してきた僕らにとってあってないに等しいのだ。結果、僕らはジワジワとその点差をつめていき、残28秒で逆転することに成功した。
心痛むも許してくれ、チームUSHIO・チームりんごちゃん戦
中央大学生チームはビギナーという言葉にどれくらいのレベルを想像していたのかは定かではないが、きっとこんなふうに思ったのではないだろうか。
ガチ勢やべえ…
ビギナーという名の冠をつけておきながら、中身は勢いに乗れると本戦予選でもそこそこ戦えるようなチームがゴロゴロいる大会だ。この熱量に若干引いてしまったとしてもなんら不思議はない。
できることならわいわいがやがや賑やかな楽しい大会になるよう僕らも協力してあげたいところだったが第1ブロックに入ってしまった以上、そうもいかないのだ。
なぜなら混戦になった場合(すでに波乱は起きはじめていたが)得失点差で決勝トーナメントにいけるかどうかが左右されてしまうからだ。
このブロックに入ってしまったのが運の尽きだと思って我々のエナジーボールを受け止めてくれい…。
顔で笑って心で泣いた。
勝ったほうが決勝トーナメント進出!はと組戦
TANOSHI-USに敗北した「はと組」だったが、あひる組に10-7で勝利したことで、ここまでで我らが「いとわズ」、「あひる組」「はと組」の3チームが3勝1敗で並ぶことになった。つまり僕らは、はと組との直接対決の勝敗で決勝トーナメント進出か、予選敗退かが決まる重要な局面を迎えた。
思い出してほしい、これまでの僕らの戦いを。
割と他力本願である。
あのチームがこの試合で◯点差で勝てば(負ければ)我々が決勝トーナメント進出の可能性が出てくる!・・・
なんて他力本願だった我々を、神はお試しになったのだ。
おそらくこの日、会場で試合の行方を見守っていた各チームも、YouTubeライブ観戦者たちもその多くが過去の戦績からはと組優位と予想していたことだろう。しかし、今日のいとわズはこれまでとはちょっと違うことも感じていたはずだ。
YouTubeライブのコメントこっそり見てたからな! 知ってるぞ! ちょっと嬉しかったぞ!
あひる組と同様、僕らは公式戦ではと組に勝利したことは1度もない。策士シャアのもとに集いし”粉落としの女”はと、勝利を確信すると試合中に飛びはねがちなカブト虫。彼らに勝てたら…
ドラマチックじゃね?
この日、僕が並々ならぬ熱意を持って大会に参加していることは、アイコンを変えた話の通りだが、それに加えて珍しいことに、その日は自宅でゲームしていたはずの息子がYouTubeライブで試合観戦し、勝利のたびに電話をかけてきたのだ。息子が応援するなんて珍しいこと、この先こんな電話があるかもわからない。勝たねばならぬ、絶対に!
過去の対戦から僕は予想した。彼らはシールド2と5のプレイヤーをそれぞれ用意してくるはずだと。シールド戦になるはずだと。こうなることを予想して、チャロスにシールド練習させておいてよかったぜ!
我慢に我慢を重ね、耐えに耐え、乱立するシールドを壊しながら、こちらのシールドで目を奪っている間に攻撃するという我々にしては高度な作戦で、はと組から逆転初勝利を飾ることができた。
道具を使うことを覚えた類人猿にようやく進化した、そんな気分だ。
因縁の対決を始まりの場所で。準決勝『華より酒!』戦
我々いとわズとほぼ同時期にチームを結成した『華より酒!』とはBEGINNER’S CUP #1からの付き合いだ。
#1では決勝トーナメント3位決定戦においてセット数1-2の逆転負けを喫した相手。たかだか4ヶ月とちょっとしか月日は経っていないが、長いこと一緒に切磋琢磨してきた気がする。最も僕らと年齢層が近いこともそう思わせる要因だろう。
そんな彼ら彼女らと3位決定戦ではなく決勝戦進出をかけて戦うなんて…
なんとドラマチックな展開なのだろうか。
ドラマチックこじらせすぎである。
因縁の対決なんて言われ方、なんだかかっこいいじゃないか。
あのときとの違いといえば、今回はチャロスがチームメンバーにいるということだ。ちなみに、社長はこの日、ももクロライブに参戦していた。
そして僕らが戦績著しくない間に、華より酒!は本戦予選でも決勝トーナメント争いに足を踏み入れるくらいに強くなっているってことくらいだ。なんだかとても力の差が開いてしまっているような気もするが…。
こじらせ感を含めて見ればわかる。
初の決勝進出。難敵あひる組との再戦
ようやくここまでたどり着けた。たかだか4ヶ月とちょっと(以下略)。
予想通り、決勝の相手は大会2連覇中の「あひる組」だ。正直作戦なんて考えられない。主に酸欠状態が思考の妨げとなっている。
…まだ動ける!(動けない!)
出たとこ勝負で挑んだ1セット目、序盤にリードを許してしまった僕らはその点差を埋めることができずにジワジワと離されていってしまった結果、13-7で落としてしまう。
もうあとがない2セット目、自身の体力のなさを補うにはチャージを減らしてスピードに割り振るしかなさそう。ちょっとしたステータスの変更が勝敗に大きく影響を及ぼす、HADOにはよくあることだが…
残18秒、13-10。
残10秒、14-13。
残05秒、15-13。
残00秒、16-13。
1歩及ばず。
しかし、多くの方々が我々いとわズが応援していただいていることを声援やコメントから感じることができたこともあって、負けはしたものの気分は久々に晴れやかなものとなった。
『金じゃねーんだよ!パネルなんだよ』事件
2018夏シーズンのHADO各種大会の数々に参加してきたいとわズだが、今大会は他大会と比べ特別大きな問題が発生していないかに思われた。
閉会式が行われるまでは。
MC加藤エン、大会入賞チームに授与するパネルを忘れてくるという大失態を犯したのだ。なんと罪深き男なのだ。
沢野:金じゃねーんだよ!パネルなんだよ!こっちは!
そう、金じゃないのだ。パネルなのだ。
とはいえ、この手書き感溢れる裏紙もなかなか体験できない経験だ。
後日改めて送られてきたパネルを見て、僕らはようやく実感した。おじさんの星になったのだと。
そして…1番はしゃいでいたのは社長だった。
届きました!
勝因は俺が出なかったことです!的なことはつまらんから言わないほうが良いんだろうなと思ってたけど沢野のほうから言ってきた #HADO pic.twitter.com/s78s8wZ93K— 社長 (@nobukage813) 2018年8月7日