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【テニス愛の無駄遣い】フェデラーがおかしなことやってて頭がついていかない

PHOTO By: Peter Myers

1月28日に閉幕したテニスの全豪オープンで、男子シングルスを制したのは36歳のロジャー・フェデラーだった。

フェデラーはこれで、自身の持つ四大大会歴代最多優勝記録を20に更新。表彰式でこみ上げた涙と、やまないスタンディングオベーション、それでさらに言葉を詰まらせるフェデラーの姿に、もう世の中のすべての人が泣いちゃったんじゃないだろうか。

プロスポーツの36歳なんて、第一線の現役でいるというだけでバケモノなのに、まだグランドスラムまで獲ってしまう。それも、一時の引退の危機から鮮やかな復活を遂げた上で、だ。

テニス史上最高の選手と呼ばれ、長きに渡り圧倒的な王者として君臨したフェデラーも、2013年に怪我もあって絶不調に陥った。当時32歳という年齢に、メディアでも普通に「限界」「引退」が囁かれ始める。翌年には世界ランキングも2位まで戻し、四大大会でも準優勝するなどかつての輝きを取り戻しつつあったが、2016年はウィルス性疾患と度重なる怪我で自身16年ぶりの“ツアー優勝なし”。シーズン後半を長期休養にあて、ランキングも16位まで落ちてしまった。35歳、誰もが伝説の終焉を覚悟した。

ところが2017年、半年近くのブランクを経て臨んだ全豪オープンでフェデラーは復活優勝を果たしてみせる。決勝の相手は、これまたまさかのラファエル・ナダル。ナダルも31歳とフェデラーよりは若いとはいえ、19歳で全仏を獲って以来フェデラーの最大のライバルとして10年以上トップを走ってきた選手だが、最近は怪我による不調に悩まされ続けており、フェデラーと一緒に復活したら嬉しいなーこの2人の決勝なんてのが実現したら泣いちゃうなーと思ってたら本当に実現してしまった。

思い返せば、去年のグランドスラムは本当にデタラメだった。優勝者は全豪から順に、フェデラー、ナダル、フェデラー、ナダル。「2008年かな?」と思わずにはいられない、信じられない年だった。フェデラーは2012年、ナダルも2014年以来優勝から遠ざかっていたにもかかわらずだ。

ジョコビッチ覚醒前、2人がライバルとしてしのぎを削り常にタイトルを独占していた様を見ていた10年前の自分に、「2017年もまだそれやってるよ」なんて言っても、とても信じないだろう。信じられるわけがない。そんなことを、2人はやってのけたのだ。結局、昨年終了時のランキングはナダル1位、フェデラー2位。完全に時空が歪んでる。

で、今年最初のグランドスラムもフェデラーが獲った。決勝の相手チリッチもギアを上げてスーパーチリッチになっていたにもかかわらず、退けてしまった。すごいのは、ベテランになって老獪なテニスに転向したとかではなく、世界一美しいと言われ世界一完璧と言われたテニスそのままに勝っているということだ。いや、むしろ進化している気さえする。選手の誰かが「今が一番強い」と言ってなかったっけ。

さすがに体力的な衰えは避けられないところだが、それを“(決勝までの)全試合ストレート勝ち”という方法で解決するというのが意味がわからない。テニスの5セットマッチは1試合3時間を超えることも多いが、「フルセット戦い続けるのきついな」→「3セットで終わらせたろ」で乗り切ればいいって頭おかしすぎるだろ。

ともあれグランドスラム20勝は、金字塔過ぎて、本人も感極まってしまったようだ。だがこれで区切りにしてしまうにはまだ早い。怪我で今回はリタイアしてしまったナダルも得意の全仏には間に合わせてくるだろうし。ジョコビッチも含め歴史に残るレジェンド級の選手が同時に複数存在する今の時代に、なおトップとして君臨できるフェデラーには、まだまだ何か“おかしなこと”をやり続けてほしい。

つか、まったく年下に見えない。

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