突然ですがこの写真、ぱっと見でなにかわかりますか?
武器か防具でいったら、武器っぽい見た目ですよね。たぶん遠距離攻撃とかできるタイプのやつじゃないかな。
ほら伸びた。これはもう完全に武器だわ。
乾燥機シリーズ第3弾はハンガー型!
すみません、どうやら違ったみたいです。
こちらは「可変式速乾ハンガー乾燥機」というレアモノでして、その名の通りハンガーに乾燥機の機能をプラスした横着さが魅力の一品。シャツはもちろん、タオルや靴下を干すためのピンチもしっかりと備えているので、「どうしてもこれだけは速攻で乾かしたい!」というときにうってつけのアイテムなのです。
ビヨ~ンと伸びた上部がハンガー、下部が温風を送る乾燥機になっております。コンパクトな作りながら性能も高く、洗濯機で脱水したシャツやタオルくらいなら1時間程度で乾かせるそうです。ちなみに上下をつなぐ吊り紐は左右のボタンでワンタッチ巻取り。シャキン、と勢いよく収まるのが武器っぽくて素晴らしい。
とはいえ「いとわズの乾燥番長」を自称する筆者はそう甘くありません。以前紹介したハンガーラック一体型の「まとめてカラッと」は見事な乾燥性能を披露してくれましたが、「USB急速シューズ乾燥機」はなんとも言えない結果に終わってしまいました。
そう、カタログスペックだけではわからない真実がある。人間も乾燥機も、極限状況でこそ真価が問われるのです。というわけで、例のごとく実際に使ってみることにしました。
意外なところに落とし穴が……
仕事の合間に『ショーシャンクの空に』ごっこで遊んでいた結果、ずぶ濡れになった無印良品のシャツ(2度目)です。どうでもいいですが、ティム・ロビンスって最近見ませんね。
シャツをセットして「いざ」というところでトラブル発生。ハンガーのフックが小さくて、会社のハンガーラックのパイプ(直径3cm弱)に掛からない! 地味ですが結構痛いウィークポイントです。なんとか引っ掛けるところを見つけた様子が以下になります。
物置のメタルラックの一角に落ち着きました。
コンセントを挿して、超わかりやすいタイマー式のスイッチをオン。たちまち「ブォー」とパワフルな音を立ててシャツを乾かしはじめました。これは期待できそうですね。洗濯機で脱水したわけではないので多めに水を含んだ状態ですが、とりあえず3時間やっておけば間違いない、はず。
小さなボディながら抜群の乾燥力
3時間後、そこにはすっかり元気になったシャツの姿が!
乾きにくい襟のあたりもバッチリ乾いています。
ただ、袖がちょっと湿っています。衣類の胴の中に送風口がすっぽりと収まる構造上、長袖の場合は仕方ないのかな、などと考えていたら「サンコーレアモノショップ」の製品ページにこんな一文を発見しました。
袖を内側に入れるとより早く乾きます!
そりゃそうですよね。完全に僕のミスです(2度目)。キチンとした状態で使えば、ずぶ濡れの長袖シャツも1~2時間で問題なく乾かせるはずです。衣類をピンポイントで「ちょい干し」するには充分すぎる性能ですね。
総評としては、だれにでも使いやすいシンプルな設計と乾燥力については文句なし。減点ポイントはフックがちょっと小さいことくらいです。通常時は「ちょっと分厚いハンガー」くらいのサイズ感なのでスペースもとらないし、人気で品切れが続いているのも納得のナイスなアイテムでした。
ちなみに本体は結構な重さがあるので、単純に殴打するための武器としても使えなくはないですが、殴られたほうはめちゃめちゃ痛いと思うのでやめておきましょう。