デキる人材を常に探しているのはどこも同じ。
弊社もしょっちゅう求人を出していますが、この業界で働きたいという人はなんだかんだで多いらしく、応募数はかなり多いんです。正直、朝から晩までずっと採用のことを考えてる期間、結構あります。
それなのに、「もうちょっと熱意を示そうよ……」という人や、中には「数撃ちゃ当たるくらいにしか考えてないんじゃ……」と言いたくなる残念な人もいたりします。こっちも真剣に選んでるんだから、皆さんにも本気で自分をプレゼンして欲しい。
そこで、そんな「残念な例」を、できるだけ具体的に解説。不採用の理由とともにアドバイスします。
これを読めば、マスコミ業界の就職にきっと役に立つはず!
【CASE04】
「現在の年収は1251〜1500万円です」(57歳男性)
うちじゃ無理ですよーー。
「これまで2社の出版社で、計30年就労。ここ3年はフリーランスの編集者として企画立案から取材、撮影ディレクション、原稿執筆などを行っている。ジャンルは音楽、グルメ、ワイン等」とのこと。
「月刊誌の編集長を10年以上務めながら、部長職として労務管理や社内人事、新人採用、経営の長中期計画を策定」って、完全に俺の代わりもできちゃいますね。
「セミナーに講師として招かれることも多く、これまで150本の講演を行った」って、本当にすごいと思います。
それで上記の年収なら、弊社に入社しなくていいんじゃないかとも思うけど、それは個人の事情なので俺が言うことじゃない。スペックが高い人に応募していただけるのは純粋に嬉しい限りです。
でもね。
やっぱり会社と人材のアンマッチってあると思うんですよ。申し訳ないけど、うちくらいの規模、ゆるさの会社に、すごく立派な人が来られても、お互い不幸になる気がしてしまうというか……。
本気で弊社を評価してもらっていて、弊社にこれまでの経験やノウハウを継承したいと本気で考えてくださっているのかもしれません。でも、「これまでのキャリアを活かして弊社で何がしたいのか」、「なんで弊社なのか」ちゃんと説明してもらえないと、こっちがビビっちゃうんです。その大きすぎる愛をうちが受け止めきれないんです。
現在年収の話も難しいですよね。前職での給与、現在の収入って、採用後の条件を話し合う上での基準になるとても大事な数字なんですが、それだけに、あまり高いとこちらはハナから戦意喪失しちゃうんですよ……。すみません。
自分を高く売り込もうとするのは当然です。でも、応募先の会社と良いコミュニケーションを取ることのほうがもっと重要なのかなと思いました。