デキる人材を常に探しているのはどこも同じ。
弊社もしょっちゅう求人を出していますが、この業界で働きたいという人はなんだかんだで多いらしく、応募数はかなり多いんです。正直、採用って他のどんな仕事よりもハード。
それなのに、「もうちょっと熱意を示そうよ……」という人や、中には「数撃ちゃ当たるくらいにしか考えてないんじゃ……」と言いたくなる残念な人もいたりします。こっちも真剣に選んでるんだから、皆さんにも本気で自分をプレゼンして欲しい。
そこで、そんな「残念な例」を、できるだけ具体的に解説。不採用の理由とともにアドバイスします。
これを読めば、マスコミ業界の就職にきっと役に立つはず!
【CASE01】
「明るい電話対応に自信があります」(38歳男性)
ちゃんと、専門誌の編集経験はある人でした。編集職に就く以前の、営業職の経験が長い人ではあったけど、なにも異業種に飛び込もうというのではなく、「編集者、ライターとして媒体で働いた経験◯年以上」という弊社の募集要項には合致してるんです。
にしても、いちばんの自己PRが「PCスキルはもちろん、明るい電話対応にも自信があります」はいかがなものか。
ご自分でもおっしゃってましたが、編集職に就いたとき、その前に経験した営業職で培ったコミュニケーションスキルが役立ったそうです。「気配りの大切さも身につけました」ともおっしゃってましたし、もしかしたらものすごく職場の雰囲気を良くすることに成功した人なのかもしれません。
ただ、「明るい電話対応が得意」という情報よりも、どんな誌面を作ってきて、そのためにどんなことをやってきたかのほうが知りたかった……。
確かに弊社はゴリゴリの経験者だけでなく、なんか面白いこと考えてそうな人や、人とは違うアプローチができそうな人を求めてるっぽい雰囲気は出してます。
それでも、電話応対のプロフェッショナルよりは、企画力がある人のほうを求めており……。
実は、「明るい性格です」とか「人と話すのが好きです」とかをやたらアピールしてくる人、結構います。
もう、そういうの禁止!
そりゃ、陰気より明るいほうがいいし、人嫌いよりは話すのが好きなほうがいいに決まってるんだから、だいたいみんな聞いたらそう言うでしょ。だから、全然差別化ポイントになってない。
あと「コミュニケーション力に自信があります」も禁止!
3人に1人くらいそのワード言ってくるけど、そういうの自分で言わないで! そう感じさせて! もしくは具体的なエピソードと成果を見せて!
だいたい、コミュニケーション力ってなんだよ。そんな一方的に発表されても、俺一人とすらコミュニケーション成立してないよ……。