“デスマッチのカリスマ”ことプロレスラーの葛西純プロデュースによる興行「東京デスマッチカーニバル2017」(8月27日、東京・後楽園ホール大会)に行ってきました。サブカル女ゆえ「サディスティックサーカス」に行った経験があるので、まぁデスマッチ初めてとはいっても楽勝やろ……と甘く見ていましたが、やっぱり痛い痛い! となってしまいました。
痛み耐性はそこそこあると自負していました
まず「サディスティックサーカス」について説明しましょう。こちらは、公式サイトいわく、「真夜中のサーカス」。華麗なバーレスクに加え、緊縛ショーに切腹ショーと、大人でもトラウマ必至なプログラムも満載なオールナイトイベントです。毎年開催されて、国外からの来場者も多いとか。
昨年の同イベントで鑑賞した、エンターテインメントユニット「ペインソリューション(PAINSOLUTION)」による、メンバー同士でブスブス体に針を刺し合って血まみれになっていくパフォーマンスは強烈なものでした……。
ホラー映画も好きですし、痛み耐性はそこそこあると自負している私です。
椅子や机が凶器として投入されるハードコアマッチは何度か見たことがありますが、蛍光灯やカミソリといった鋭利な物、割れる物も投入されるデスマッチを見たことは一度もない。それでも「自分は血とか結構平気なタイプだし、デスマッチも平然と見られるはず」と思っていたのでした――。
選手の背中に突き刺さるガラスの破片
デスマッチとなると、リングの上から違います。ロープに蛍光灯が取り付けられたり、大量のカミソリが張り付けられたボードが置かれたり、なんだかにぎやかな雰囲気。試合が始まると、蛍光灯はバリンバリン割れるし、ガラスの破片は飛び散るし、血がたくさん流れるし、衝撃シーンの連続に「あわっ、あわわわ……」と思わず大声が出ます。
いろんなものの破片まみれのリングで普通に投げ技、寝技を使っているので、「破片って意外と痛くないのかな~最近のは危険防止で刺さらないようにできているのかな~」と考えていましたが、よく見たら選手の背中にはいくつもの欠片が突き刺さっていました……。
「サディスティックサーカス」で見られるような流血パフォーマンスは、安全にステージができるようメンバー同士で注意を払っているのが感じられます。一方、デスマッチでの流血は、殺すつもりはなくとも相手に“痛み”を加えようとすることで起こるものです。
だからプロ同士の試合とはいえ、完全に安心して見ていられない! 「どっちか死んでしまうのでは……? 目に刺さったら大変なのでは……?」とハラハラしっぱなしです。「最前付近のお客さんにも確実に破片が飛び散っているけど大丈夫なのか……?」とも心配になりました。
葛西選手、右手中指腱断裂の大ケガ負う
葛西選手は試合後、指が皮1枚でつながっている状態になるほどボロボロで(指がぶらぶら垂れ下がっているのが見えました)、右手中指腱断裂により、出場予定だった複数の興行を欠場することが決定しました。
そのため「デスマッチってのは、生きるためにやるんだよ。生き残るために闘うんだよ」という名言を残している葛西選手にとっては、勝利したものの不本意な結果だった様子。8月30日に「デスマッチファイターとして0点の試合」とツイートしています。
遅れましたが、デスマッチカーニバルに御来場頂き、ありがとうございました。
試合には勝ちましたが、試合後に救急車で搬送、欠場。
デスマッチファイターとして0点の試合。
多くの方々にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。少しでも早く怪我を治し、早くリングへ帰ってきます。 pic.twitter.com/7COqI5xcK3
— 葛西 純 (@crazymonkey0901) 2017年8月29日
ジャンクフード的な“味の濃さ”
さて、試合中は「痛い痛い!」と大騒ぎだったものの、早くもまたデスマッチが見たい気持ちになっています。
思うに、流血を見たときの人間の反応とは、「痛い……引くわ……」とダウナーなもの、「ぎゃー! 痛い!」とアッパーなものの2種類に分けられるのではないでしょうか。痛がっているという点では共通していますが、アッパーな方は、“痛がり”で騒いでいるうちに興奮、テンションが上がってきてしまったりもする。
これは、「体に電気を流されたら、そりゃビクッてなるよ」みたいな話なので、まぁ錯覚といえば錯覚なのかもしれません。しかし、騒いでいるうちに、それに引っ張られて妙に楽しい気持ちになってきてしまうのも事実。
すぐにまた欲しくなるという意味でも、なんだかジャンクフードに近い……。うわーっ、味が濃い! と思ったはずなのに、また食べたくなってしまう……。
一緒に「東京デスマッチカーニバル2017」に行った友人は、これが初めてのプロレスでした。いきなり二郎系ラーメン的な極北に誘ってしまって申し訳ない!
中2病とデスマッチを見たら何が起こるんだ
あと、合法的に血が見られる限られた空間ということで、中二病真っ盛りの青少年ともデスマッチを見に行ってみたい所存。「サディスティックサーカス」はオールナイトだから中高生は補導されてしまいますが、プロレスなら夜興行でもだいたい21時過ぎには終わるよ!
興味を持った中高生は、お気軽に弊社ホームページからお問合せください。お姉さんがデスマッチに連れて行ってあげよう。
ところで、葛西選手は8月30日にTwitterで、妻が第2子女児を出産したことを報告しており大変めでたい。息子さんについてツイートすることが多く、デスマッチのカリスマのTwitterアカウントは意外とほっこりしているのです。心温まったところで今回は終わり。
オレっちがリング上で多くの傷を負い、多くの血を流していても。
やっぱり嫁さんには敵わないよな。
今日は本当~~~にお疲れ様でした!!
そして、ありがとう!!
本日から四人家族になりました。 pic.twitter.com/WJzhKohY8G
— 葛西 純 (@crazymonkey0901) 2017年8月30日
あんまり女性を下げるような記事はやめて欲しいです
ただでさえ女というだけでスポーツの事を話題に出すとニワカニワカと言われて辛いのに、それを助長するような記事を
書かれるのはしんどいです
同じ女性ならわかる筈です
お願いします
プロレスを見始めたばかりなので、「まだ初心者」という意味で「にわか」という言葉を使っているまでです。
私が男でも「にわか」という言葉を使っていた場面だったでしょう。