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オタクの女がみんな見ているので劇団☆新感線『髑髏城の七人 Season月』を見ました

オタクの女、みんな『髑髏城の七人』を見ていません? みんなが見ているもの、私も見たい!

1990年に初めて上演された劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』は、昨年3月から『Season花』、『Season鳥』、『Season風』、『Season月』と超ロングラン公演が行われています。

東京・豊洲にオープンした新劇場・IHIステージアラウンド東京まで『Season月』を見に行きましたが、客席が360°回転するので未来を感じました。

ミステリ好きはIHIステージアラウンド東京に行け

「客席が回転する」と聞いて、演劇×アトラクション的なものを想像していたのですが、観劇後は「客席が回転した!」という印象ばかりが強く残るわけではない。座席が動くことで臨場感を高めるというアプローチではなく、もっとシンプルに、”ステージが広く使える”というところに重きを置いているようです。

1300人以上を収容できる空間をぐるりと囲むサイズなのだから、当然ステージはでかい。その巨大なステージを、客席を回転させることで場面ごとに分割して使う。つまり、大掛かりなセットが組み放題! しかも場面転換のための暗転が必要ないので、臨場感が続きます。

ケレン味重視のコンセプトと思いきや、もっと手堅い方向で演劇の可能性を広げているのでした。

しかし、これほどミステリ映えしそうな劇場が他に存在するだろうか。めちゃめちゃトリックに使えそうだし、客席が回転したらステージに死体が現れた事件が『金田一少年の事件簿』にあったような気さえしてくる。

また、一口にステージといっても、観客から見えている側と見えていない側が同時に存在していることになるので、メフィスト賞向けの超時空トリックも可能……。舞城王太郎による怪作『ディスコ探偵水曜日』舞台化の未来も見えてきたぞ!(見えてこない)

というわけで、IHIステージアラウンド東京はいずれミステリを上演してください。ミステリ好きは、これほどまでにミステリ映えする劇場を体感するために観劇に行ってください。

君は『深道クエスト』で感動したか

劇場の話はさておき、『髑髏城の七人 Season月』の話です。

『髑髏城の七人』は、髑髏城に住む天魔王と、彼に抗おうとする捨之介と無界屋蘭兵衛、かつて織田信長に仕えた男たち3人をめぐる物語。出演者も「『週刊少年ジャンプ』の世界」と言っている通り、笑いあり、涙ありの冒険活劇です。

歌とダンスに加えて、水しぶきやプロジェクションマッピングといった派手な演出もあり、「今! 私は! 大変景気がいいものを見ている!」という高揚感があります。正月に見たい舞台だ。

いろいろ熱いシーンはありましたが、私としては、”七人”が並ぶシーンが大変ぐっと来ました。

ところで柴田ヨクサルの『エアマスター』という漫画が、非常に好きなんですよね。女子高生・相川摩季がストリートファイターとして強敵たちと闘う格闘漫画なんですが、その中の『深道クエスト』と呼ばれる一連のエピソードがものすごく好きなんですよね。

ラスボス・渺茫に誰も勝てず、ついに摩季も倒れてしまった。そんなとき、わずかに力を残していた、噛ませ犬的ポジションのストリートファイターたちが立ち上がる――。

なぜ『髑髏城の七人』の”七人”が並ぶシーンに感動したかというと、「えっ、お前も!?」と言いたくなるメンバーもいたから。最強の七人でなく、有象無象も含めた七人が、ラスボス戦に挑むというのが最高なのです。

漫画好きの間では「『週刊少年ジャンプ』は血統主義だ」という批判も一部あります。「実は主人公の父親はあの伝説の〇〇だった!」ということが明かされるのは、少年漫画あるあるですよね。

主人公が天賦の才能を持つことの理由として説得力があるからなのでしょうが……。特別なルーツを持たない自分に世界は救えないのかと、やや寂しい気持ちにもさせられてしまう。

星野源が新曲『ドラえもん』で歌ったように。何者でもない人間が世界を救ったっていいじゃないか、という優しさを感じるわけなんですよ。『髑髏城の七人』と『深道クエスト』には。

“2.5次元の帝王”鈴木拡樹がすごすぎる

あと”上弦の月”と”下弦の月”のダブルチーム制がとられている『Season月』のうち、”下弦の月”の方を見に行きましたが、天魔王役の鈴木拡樹さんがすごすぎる……。フェミニンなお顔立ちなのに、よくあんな千葉繁のような声が出るな……。怖さと軽さのバランスが絶妙。

2.5次元ではビジュアルと同じかそれ以上に、アニメ版での声優に近い声が出せることが重視されていると聞きます。ということは、”2.5次元の帝王”と呼ばれる鈴木さんの声帯が不思議発達を遂げていてもおかしくない……。

鈴木拡樹をもっと見たいので、2.5次元を履修する意欲が湧いたのですが、いかんせん2.5次元はチケット倍率が高いイメージ。しかし、今後の課題とする。

とりあえず、まずは3月17日~5月31日に上演される『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』のチケットを確保しなければ……!

もう予定枚数終了しているみたいですが、ガッツで……なんとか……。

サイト 劇団☆新感線公式ウェブサイト

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