「HADO WORLD CUP 2017」で3位に入賞したREN(当時・TNW B)。
彼らは、東京ネットウェイブ専門学校のゲーム総合科に所属する1年生だ。学業やアルバイトもおろそかにできない彼らは、他のHADOプレイヤーと比べて練習時間がまったく足りていないらしい。
―思うように練習ができていないとお聞きしましたが、やはり学業との両立は難しいのですか?
ひょうが:忙しいと言えば忙しいですけど、寝る時間がないとかそういうのではないですよ。ただ、それぞれ制作もありますし、アルバイトもしなければならないので、時間を合わせるのが大変ですね
りょうが:できれば3対3でやりたいんですよ。一緒に練習している姉妹チームの”TNW”とも予定を合わせなければいけないので、さらに難しい
ひょうが:最近では、同じチームとばっかり練習するのもどうなんだ? って話にもなっていて、”エクスペンダブルズ”さんにも声をかけています。なので、より難しいです(笑)
れん:寮に住んでいるので僕には門限問題もあります。横浜の”THE 3RD PLANET”や”ソプラティコ”でギリギリまで練習して、帰ったら鍵掛かってたってことは何回もありますね。今、『MASTER’S LEAGUE』という大会をやっているんですが、その試合の日もけっこうヤバイです。相手チームと門限の2つと戦っています(笑)
りょうが:集まって練習できない日は家でひたすら動画を見ています。自分たちのっていうよりは、他のチームの動きを見て研究するほうが多いですね
ひょうが:そのせいか、僕たちの戦術は相手によって変わるんです。得意ななにかがあるっていうよりは、相手の色に染まって戦う。大会には、ベストアタッカー賞とか、ベストディフェンダー賞とか、個人賞がたくさんあるのですが、僕らはそれは狙えないですね。まぁ、勝てれば何でもいいです!
―ゲーム総合科ということでゲームは得意かと思いますが、それが有利に働いている点は?
ひょうが:もちろん作戦会議や分析はしますけど、それは他のチームもやっていることですしそこまで有利とは考えていないです。そもそもゲームは好きですけど、そんなに得意じゃないんで…
りょうが:スポーツとゲームどちらかと言われれば、ゲーム視点で考えていますけど、他のチームと違いあるのかな? 有利な点は、特に思いつきませんね
れん:ゲームは関係ないですけど、僕たちが有利な部分でいうとメンバーの身長差ですかね。例えば、僕はわりと背が高いほうですが、ふみは低いので、羽の高さがバラバラになって的が絞りづらいらしいです
ふみ:そうだったんだ。知らなかった(笑)
―HADO初心者の方へ向けて、何かアドバイスしてくれませんか?
ひょうが:ステータスはとりあえず3・3・3・1でやると良いと思います。だいたい初めてのかたは、謎の自信によってスケールが1か2なんですよ。僕たちも最初そうだったんですけど(笑)。やっぱり球は大きくないと当たらないです
りょうが:1試合80秒って本当に短いので、重要なのは思いっきり楽しむことですね。やったことない人からすると、周りに見られて恥ずかしいって気持ちもあるかもしれませんが、ゴーグルつけて集中しちゃえば全然気にならないです。とにかく、遊ぶことです
れん:1回だけじゃわからないことがたくさんあるのでとにかく数をこなすことです。そうすると、少しずつ見えるものが多くなって、楽しさもドンドン増していきます
ふみ:僕もそんな感じです(笑)
―4月から2年生ですよね? 就活や学業も忙しくなると思います。今後はどうやってHADOと関わっていく予定ですか?
れん:就活が一番忙しくなりそうなのは、4月~8月くらいです。そこで決めて置かないとって気持ちはあります
ひょうが:最悪、勝っていても誰か出られないメンバーがいるかも・・・それは避けたい(笑)
りょうが:僕たちは来年どういう生活をしているのかわからないんです。だからRENがどうなっていくのか想像することもできないんですよ。就職先がみんな近かったり、時間的にも都合がつけば、今まで通り全力でやりたいですけど、それはまだ何もわからないですから
れん:これからHADOはドンドンレベルが上がって、競争も厳しくなると思います。本気で力を入れるチームも増えてきたので
りょうが:そうなったらレベルの向上についていけないかも知れないです(笑)
―でも前回のW杯3位じゃないですか?
りょうが:それは、”一般人対一般人”という範囲の戦いですから。もっと勝ちにこだわる”プロ”の戦いになったら、僕たち学生は厳しいかなって感じです
ひょうが:今年から『ビギナーズカップ』っていう初心者向けの大会が始まるんですけど、そういうちょっとレベルを落とした大会にフラっと出て楽しむぐらいでも良いかもしれないですね
―第一線は退いてしまうかもしれない?
れん:状況によってはそうなってしまうこともありえます。もちろん、できる限りはこの4人で頑張って行きたいとは思っていますけど
ひょうが:僕たちは来年からゲーム関連の仕事につくつもりです。なので、今後も仕事でHADOと絡んでいけたら良いなと考えています
インタビュー前日、「MASTER’S LEAGUE」で強豪「シャケーザ新鮮隊」を圧倒したRENだったが、そのことに関しても「たまたますべてが噛み合った」と謙虚な姿勢を貫いていた。
出会ってすぐは、「幼いなー」という印象だったが、少し話を聞いてみると精神的に落ち着いた大人だということに気付かされる。むしろ、このインタビューの録音を聞いていて、一番バカみたいな話し方をしていたのは圧倒的に34歳の僕だった。
今一番思うことは、4人のチームとしてのバランスの良さだ。たった1時間足らずで、誰がどのような役割を果たしているのか、ハッキリと伝わってきた。仲が良いうえに、各々が自分の役割をわかっている集団はだいたい強い。
※エクスペンダブルズ参考動画
※シャケーザ新鮮隊参考動画