いとわズを運営するHEWが配信する電子書籍に登場する名キャラクターを電子書籍、コミック担当浅野が淡々と紹介。
全部は紹介しませんよ? 紹介するのはほんの少し。淡々と淡々と。
今回は『丸出ダメ夫』『ロボタン』など1960年代からギャグ漫画で人気を博した・森田拳次が描く『珍豪ムチャ兵衛』から。あの真田丸で話題となった大坂夏の陣で滅亡したはずの豊臣家の末裔、その名も…
ボケ丸
豊臣秀吉の孫という設定なのにこんな名前なのは、ギャグ漫画だから…なのでしょうか…?
秀吉の子孫が本当に残っていたら、森田拳次はきっと怒られてしまうでしょう。
忠臣・ムチャ兵衛に育てられるも貧乏で大変!
本作は、豊臣家の唯一の生き残りである「豊臣ボケ丸」を、もと豊臣家の忠臣「ムチャ兵衛」が、貧乏ながら育て上げ、宿敵徳川家を倒し、豊臣家を再興させようとするというギャグ漫画。
ムチャ兵衛は生活のために傘張りの内職で生計を立てていますが、家賃は滞納するわ、ボケ丸の学費の捻出に四苦八苦するほど。宿敵である徳川側でアルバイトすることもいといません。
特技は「鼻ほじり」の豊臣の末裔……
豊臣家の末裔である、「ボケ丸」。寺小屋学園(おそらく小学校)に通う。高貴(?)な出自からか、語尾に「〜ゾヨ」がつくのが特徴。第1話では特技は「鼻ほじり」と紹介されている。
しかも、おねしょグセがあるようで重ねられた布団の上から6枚目までグッショリさせる始末(ちなみに最高記録は上から7枚目まで)。
その名の通り、少々ボケており、ムチャ兵衛との掛け合いはお見事!
写生大会では「鯉」を書くことになったのだが、旅費が捻出できないため、「めざし」や「鮭の切り身」で
ムチャ兵衛と一緒にハチャメチャに大騒ぎ!
江戸時代なのに、町中に道路標識があったり、東京タワーみたいなものがあったり、駕籠に料金メーターがついているなど、時代劇というよりも当時の現代劇となっており、アニメ化されるほどの人気を誇った作品です。
20世紀に最後に放送された白黒アニメ
アニメ版は、1971年2月15日から3月22日までTBS系で全26回(49話)放送。
1968年に制作されていたものの、当時はちょうどテレビがカラー化される時期と重なり、モノクロアニメはいらないとお蔵入りになってしまう。
しかし、絶大な人気を誇った作品だけあって、紆余曲折すったもんだあって3年後に放送と相成った。
それ以降、国産アニメはすべてカラーになっています。
ちなみにこの国産最後の白黒アニメ「珍豪ムチャ兵衛」はトムス・エンタテインメントより2016年3月に「 DVD-BOX HDリマスター版」として発売されています。興味のある方はチェックしてみては?
[box class=”box26″ title=”『珍豪ムチャ兵衛』(上・下)全2巻”]
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[cell]森田拳次
天下分け目の関ヶ原の合戦から数年…。世は徳川のものとなった。
その頃、江戸城下の長屋にひっそりと暮らす中年浪人がいた。その男の名はムチャ兵衛。細々と傘貼りの内職をしながら、男児・ボケ丸をひとりで育てていた。
そのボケ丸は豊臣秀吉の孫であった。
ムチャ兵衛は、ボケ丸を盛り立てて豊臣家を再興させようとするも、当のボケ丸はその名の通り頼りない…。[/cell]
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ムチャ兵衛とボケ丸、さらに徳川方は将軍家光、無責任忍者カブレズキンなど個性派キャラクターが織りなす〝人情ギャグ時代劇漫画〟。
本作は貴重な連載原稿から電子化した高品質デジタルリマスター版。さらにコミックス未収録回も完全収録![/cell]
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