のの子さんの東京女子プロレス卒業を見届けなければ……と、2月3日は東京・練馬Coconeriホールへ。一度見たら忘れられないKカップの超巨乳を武器に、旗揚げから団体に貢献してきた大人物(いろんな意味で)です。
卒業セレモニーのスピーチで、「東女は練習生を募集しているんで、メディアの方はそれ書いておいてください!」と最後に伝える。この気遣いが非常にのの子さんらしい……東女の母……。のの子さんの旧タッグパートナーで、現在は洗脳を受けた結果ヒールとして活動している滝川あずさが花束を渡しに来たとき、あまりのエモーショナルに涙が出てしまった。
完全にのの子さん卒業試合を目当てに行きましたが、他にも見ごたえのある試合が満載で、練馬大会はめちゃくちゃ当たり興行でした!
とくに印象に残ったのが、第2試合の山下実優&ラク&ヒナノvs辰巳リカ&ヒカリ&ミウ。今年1月にデビューしたばかりのアイドル×プロレスユニットであるアップアップガールズ(プロレス)のメンバーたちと、東女ベテランである山下とリカが組んだ3WAYマッチです。
言い方は悪いですけど、新米たちの”子守り”をしつつ、山下とリカの絡みを作って将来への布石としておく……みたいな試合だと思っていたら、まぁ~アプガ(プ)メンバーの頑張ること頑張ること。山下もリカも団体内では強キャラです。そんな相手に、まだ大した技も使えないのに必死で食らいついていく!
ヒカリが山下のキックを顔面に食らったとき、スパン!といい音がしたので、「これ死んだんじゃ……」と思わず心配になってしまった。でも”チャンピオン山下の蹴りをモロに受けた”ことが、彼女のプロレス人生の糧になるのでは。
東京女子が好きで良かった、東京女子に入れて良かった。一度は諦めそうになった夢だけどその夢は何も間違って無かったんだって今日改めて確信しました。泣き虫で弱虫だけどワタシはこれからも東京女子で身も心も育ちたいです。
— ヒカリ アップアップガールズ(プロレス) (@uug_p_hikari) 2018年2月3日
いい子~!
アプガ(プ)は、昨夏より練習生として東女に関わっていました。Tシャツにジャージ姿で会場設営・撤収などの雑用に励む姿を見てきたので、もう誰が推しとかではなく、母のような気持ち。今はまだ逆エビ固めなどの基本技で試合をしている彼女たちですが、経験を経て必殺技なんか身につけてきたら、「立派になって……!」と泣いてしまいそう。
あとはメインイベント後、みらクりあんずを破って新タッグチャンピオンとなったNEO美威獅鬼軍に対して、のどかおねえさんと優宇によるブレイブメイツが挑戦表明したのもよかったですね……。
のどねえは、初見にもわかりやすい”子供番組のお姉さん”というコンセプトとギャグセンスにより、安心感のある選手です。しかし、そのぶん便利屋的なポジションになってしまっている印象もあり……。ファンとしては、少々もどかしい気持ちになっていました。
しかし、普段はお笑いの方向に向いていたマイクスキルが、この日は怒りを乗せてさく裂した! ベルトを粗末に扱う沙希様に「頭おかしいんじゃねーか、ババア!」と正面から噛みついたのです。
のどねえが、タッグ試合を通して覚醒してくれることに期待。小柄ながらパワーと根性でぶつかり続けるスタイルは、新日本プロレスの石井智宏(好き)に通じるものがあるのではと勝手に思っておりますので、東女の石井となってほしい。
女の濃厚な感情のやり取りは最高……。女の濃厚な感情のやり取りが好きな人は、だまされたと思って東女を見て……。
しかし、練馬大会後は、物販には参加せず急いで電車に乗り込みました。なぜなら、神奈川・横浜文化体育館に初めての全日本プロレスを見に行くからですよ!
全日はデカい選手が多い。でも石川修司はその中でもデカい。石川と並ぶと、諏訪魔でさえちょっと小さい。2階席から見てもなおデカく、遠近感がバグったのか?と不安になるレベル。不思議の国のアリス症候群ってこんな感じかしら。
しかし、メインに立ったジョー・ドーリングも石川と同じくらいデカかった。シンプルな技中心でも、デカいと説得力がすさまじい。
デカい選手を見るとなんだか得した気持ちになれますが、デカいから勝つとは限らないのがプロレスの面白いところだなぁ。そして全日は、花束贈呈とかちょくちょくセレモニー的な一幕が挟まれて、伝統の重みを感じたのであった。
より伝統に触れるため、今年の「チャンピオン・カーニバル」は観戦したいものです。