でんぱ組.incの夢眠ねむさんが、来年1月7日に東京・日本武道館にて開催するライブ「でんぱ組.inc コスモツアー 2019 in 日本武道館 夢眠ねむ卒業公演 ~新たなる旅立ち~」をもってグループを卒業し、さらに同年3月をもって芸能界を引退することも発表した。
しかし私は自分でも驚くほど穏やかな心境です。ねむさん、最愛の女性なのに。
大荒れに荒れた昨年の「ラストダンス」騒動
卒業発表を心穏やかに受け入れられているのは、昨年の「ラストダンス」発言でさんざん荒れたのが大きかったのでしょう。夢眠さんは昨年5月22日に卒業を示唆するようなブログを更新した上に「ラストダンスは邪魔させない」という意味深長な言葉を投稿して、ファンをざわつかせたのです。私もまた動揺したファンの1人でした。
虚脱状態で過去に撮影したチェキなどを見返すうちに、「確かにでんぱ組.inc所属のアイドルである夢眠ねむさんのことが大好きだけれど、『愛する女が今たまたま人生において、“でんぱ組.incのメンバー”というステージにいる』ということかもしれないな……」という結論に達して、ざわめく心が落ち着きました。
そのため今回の卒業発表も、「愛する女が次のステージに進むっぽい」とすんなり受け止めることができたのです。夢眠さんも前々から「秋葉原では卒業はおめでとうですからね」と言っていますし、愛する女の門出を祝いたい。
秋葉原では卒業はおめでとうですからね。
— 夢眠ねむ (@yumeminemu) 2014年9月22日
念のため補足しておきたいのは、卒業発表に動揺するファンはダメだと言いたいわけでは一切ないということです。推しに対するスタンスは人それぞれ。私はたまたま「でんぱ組.incである前に夢眠ねむという女性が好き」というヲタクだったから、命が助かっただけだと思います。
夢眠ねむの次なるステージに期待
それにしても、夢眠さんの卒業発表の見事なことよ……。昨年の「ラストダンス」発言で動揺したのは、「みりんちゃんが諦めたくないでんぱ組.incを、それについていくと決めていた私は諦めてしまいそうだ」など、アンチの言葉に弱って卒業というふうにも見える書き方になっていたところが大きい。推しの悲しみに寄り添いたい気持ちはもちろんあったが、「どんなにヲタクが応援しても、アンチの言葉が与える負の力は大きいのか……」という無念さを感じていた。
しかし、先日の卒業発表はひたすら前向き! グループ在籍時代から準備を進めてきた、キャラクタープロデュース業と書店開店に本格的に乗り出すための卒業ということで、ユメミストとしては、「ついにか……!」とワクワクする気持ち。アイドルとしてやれることは全部やったから、今度は非アイドルとしてやれることをやろうという推しのチャレンジ精神が感じられて、さすが夢眠ねむよ……!
ハッ、これまで“夢眠ねむの中の人”は、“夢眠ねむ”がひとつの作品であることを公言してきたということは、卒業後の活動は、“夢眠ねむの中の人”として行われるのかなー! 推しのまた新しい姿が見られる! 嬉しい!
彼女と私の人生は確かに交わった
昨年の私は、「推しの卒業後の人生も推し続けられるか?」という自問自答に苦しんでいた。でも実際に卒業発表された今、「できる」と断言します。それは推しが芸能活動を引退しても表舞台から完全に消えるわけではなく、何らかの表現活動は続けると言ってくれているからかもしれませんが……。少なくとも夢眠ねむの次なるステージを私は心の底から応援できます。
私が今まで見てきた中で、一、二を争う素晴らしさだった夢眠さん出演イベントは、2015年4月に都内で行われたトークイベント『谷崎潤一郎メモリアル2015』です。谷崎潤一郎をテーマに、作家の奥泉光氏と小気味良い会話を繰り広げる推しの姿を見て、「私の推しはなんてクレーバーなんだ……」と再確認させられました。聞き手としての能力が非常に高い人だと思っているので、こういうトークイベントにも参加する機会が増えたらいいな。
ところで卒業発表があった10月13日、私はでんぱ組の沖縄公演に行かずにどこに行っていたのかというと、夢眠さんとツーショットを取るために購入したコスプレ衣装(クリアストーンとのコラボ衣装を購入すればチェキ券がもらえた)を着て、シナモロール×でんぱ組のタオルを持って、かつて夢眠さんがバイトしていたサンリオピューロランドに遊びに行っていた。
こじつけや無意味と言われればそれまでですが、こういう些細な偶然を胸に「彼女と私の人生は確かに交わった」と信じて生きていきます。