2015年にデビューし、今年10月1日には初となる英語版シングル「The Feels」を全世界同時発売するなど、ますますワールドワイドな活躍を見せるガールズグループ・TWICE。それぞれの個性と圧巻のパフォーマンスでファンを魅了し続けている彼女たちですが、2022年にはデビュー7周年となり、事務所との契約更新のタイミングが迫っています。そう、順風満帆な彼女たちが、解散やメンバーの脱退が多いとされる“魔の7年ジンクス”の時期を迎えるのです。
この記事では、彼女たちの原点であるオーディション番組「SIXTEEN」を振り返り、TWICEメンバーの活躍を思いのままに語ります。第2回目となる今回は、メンバー最年長でグループの絶対的エース・ナヨンを語ります。
ナヨンといえば、明るく元気なTWICEメンバーのお姉さん。では、「SIXTEEN」の頃のナヨンはというと、裏表のない素直な性格が印象的でした。例えば、スタッフが「ネットで1番有名よね?」と尋ねると、ナヨンは照れたように顔を隠して笑うだけ。他人からの褒め言葉や事実を決して否定しないんです。でも、自信に満ちたその反応に腹が立つことはなく、「そりゃそうだよな」と納得できるのもすごい。自分に正直で嫌味がない。そこもナヨンの大きな魅力といえます。
個人的な感想ですが、ナヨンはソロよりもグループの方が輝くタイプです。「SIXTEEN」のソロミッションで、ナヨンはセクシーなダンスや高い歌唱力を生かした歌を披露しました。愛らしいナヨンの魅力が詰まったステージでしたが、私の中で印象に残っているのは、チームミッションの方です。とくに「SIXTEEN」が始まるまで面識がなかったという日本人のミナと初めてチームメイトになった第4ミッション“チームパフォーマンス公演”では、最年長ということもあって、経験の浅いミナに寄り添い、優しくサポートしていました。
こうしたナヨンの気づかいは、良いステージを作るのに一役買っていました。本番でも、華があるタイプなのに目立ちすぎず、他のメンバーを立てることを忘れない。仲間への思いや、仲間から信頼されていることが不思議とパフォーマンスから伝わってきました。審査に当たった音楽プロデューサー・J.Y.Parkも「ステージ上の誰よりも信頼できた」と褒めていたほどです。
さらに、ナヨンは候補生同士で人格者を選ぶミッションでも見事3位に入りました。「SIXTEEN」を見返してみると、ナヨンは本番前にチームメイトだけでなく、ライバルチームのメンバーも励ましていました。「SIXTEEN」出演以前にはデビューの話が出たこともあり、練習生の中でも有名人だったナヨン。時にはライバルを蹴落とすことも必要で、少しくらい周囲に意地悪になってもおかしくない状況だったはず。そんな中でもナヨンは、みんなのお姉さんとして他の候補生を支え続けていました。
TWICE結成時、J.Y.Parkは「ナヨンの存在は自分にとっても心強い」とナヨンを高く評価していました。確かな実力を持ち、誰と一緒になっても安定してチームを支えられる。これこそがナヨンの大きな強みであり、J.Y.Parkがナヨンを選んだ理由なのでしょうね。
個人的に、ナヨンの魅力が爆発したと感じたのが、最終ミッション後に候補生全員でダンスを披露したときでした。TWICEメンバーの最終選考結果の発表が控えているにも関わらず、ナヨンはこのステージで緊張した様子を見せることなく踊りきったのです。カメラに微笑む余裕まで見せたので、はじめて見たときはその強心臓ぶりに驚きました。
TWICEメンバーの中でも抜群の存在感を誇るナヨンは、チームの絶対的エースです。積極的な性格で“明るく元気なTWICE”のイメージを作り上げた立役者ともいえるでしょう。今回「SIXTEEN」を見返すことで、「ナヨンはTWICEの精神的支柱なんだな」とあらためて感じることができました。これからも爽やかで明るい笑顔とポジティブな人柄で、TWICEが進む道を明るく照らしていってほしいです。