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初対面のインタビューのコツって?【編プロ社長が答えます<第5回>】

Q
不動産会社で働いており、昨年から人事部に配属されました。
採用面接を担当することもありますが、いまいち相手の人柄をつかめないまま終わることが多く、自分の至らなさを感じています。
ライターさんはインタビューもよく担当されると思います。
インタビューでは、初対面の相手のパーソナルな部分を引き出すために、どんな質問、どんな姿勢を心がけているでしょうか?
社長
とりあえず採用面接とインタビューは根本的に違うよ。

採用面接は、どんな人を求めているのかでやり方なんてまったく変わってくるし、採用における面接の位置づけもそれぞれだと思うので、あまり参考にならないと思うけど、インタビューについてのご質問にはお答えします。

社長
インタビューは楽しい。
けど難しい。

人と話すということは、それだけで何か必ずインプットがあるもの。そのうえ、わざわざインタビューするということは、相手が何か持っていたり、何か話題があったりという「インタビューをする理由」が必ずある。話すことがないのに話さなきゃいけないというのは苦痛だけど、その心配がない。だから楽しい。

社長
難しいのは、ライブ感です。

これまで、自分が個人的に凄く好きな人や、凄く興味がある分野、思うところがある話題に関するインタビューをやらせてもらったことが何度もあるんですが、実はそういうインタビューに限ってあまり“会心のインタビュー”にならなかったんですよね。

インタビューにもいろいろあって、記事内容によっては「相手にこういうことを言って欲しい」というのが完全に決まっていて、あらかじめ考えていたストーリーに沿ったインタビューができれば100点という場合もあります。

一方で、相手の人物像を掘り下げたり、考えを聞き出したりといったインタビューの場合は、こちらが用意していたものが邪魔になるケースもあるんです。

もちろん、相手についてのリサーチは時間が許す限り全力でやりますよ。著作からSNSから他メディア出演から、チェックできるものは全部チェックして、その人に関する“専門家”になっておくなんてのは大前提の話です。その上で、自分なりの切り口もいろいろ用意します。相手に対する興味とリスペクトは必須です。

ただ、あまり思い入れが強いと、ウェルメイド感、予定調和感が出てしまうことがあるんですよ。現場での満足度は非常に高いのですが、帰ってきてテープ起こしをしてみると、なんかイマイチに感じる。こちらのテンションが高すぎるとか、こちらが喋りすぎたとか、強引だったとか、そんな初歩的な失敗の話ではなく、ちゃんとできたつもりだったのになんか物足りなく感じてしまうんです。その理由が、ライブ感不足にあるんじゃないかなと。

僕らが心を動かされるものにはいろいろありますが、その中でも、僕は“生身の人間”に一番心が動くのだと思っています。息づかい、むき出しの感情、迫力、その人にしかできない何か、独特の間、空気感。全部、生身の人間がそこに存在することの力だと思うんです。

好き過ぎるが故にいろいろ詰め込んでしまったり、言いたいこと・聞きたいことがあり過ぎて用意し過ぎてしまったりすると、相手の自由を奪うことにもなりかねない。80点以上は取れているんですが、90点を目指すには、こちらが予想できない何か、その人でしか持ち得ない何かが必要なんじゃないかと、漠然と思っています。ウェルメイドなもので90点以上って凄く難しいんですよ。

だから僕は、インタビューでは「聞く」ことよりも「ただコミュニケーションをとる」ことを優先します。「情報」よりも「感情」を重視します。相手にもそうしてほしいので、自分の口から出す言葉を厳選なんてしません。そして、相手が寄り道をしたり、台本から外れたことを言ったり、譜面にはない音を出したりした瞬間を見逃さず、あえて乗っかったりします。

それで聞きたいことが聞けなかったら元も子もないので、そこは時間との戦いだったりするんですけど。

社長
あと、あまりやり過ぎてしまうと、「これはオフレコなんだけど〜」「これは書かないでくださいね」的な部分が多くなって、結局普通の80点のインタビューになってんじゃん!ってことも。インタビューあるあるですね。

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