いきなりバグってしまったぜ。
ゲームにおけるバグはないことが好ましいものであります。一部には愛すべきバグと呼ばれるものもありますが、それは稀な存在。基本的にバグは忌み嫌われる存在なのであります。
『THE bag』は、そんなバグも含めて楽しむことがコンセプトのRPGなのです。
バグだとわかっているから楽しい
あらかじめバグだらけであることが宣言されている『バグだらけRPG THE bag』。バグをここまでウリにされていては、どんなものかと気になって仕方ありませんね。
RPGでまずやることといえば名前決め。まさかこんな罠が待っているとは思わなかった。バグとの戦いはすでに始まっていたのですね。どれを選んでも「ル」、逆になぜ「ル」なのか、何かしら選択したら「ル」以外の文字が表示されるのではないかと疑ってかかるも、そんなことに時間を使っていては一向にゲームをスタートできないことに気づきました。
この間およそ4分(うち1分近くは「なんだこれは…」と固まったため実質3分)、決定を選択し、ゲームをスタートさせることにしたのでした。
バグがあるとあらかじめわかっていると、どうしてもどこにバグがあるのか気になって冒険はなかなか前に進みません。RPGではお約束の王様からの雀の涙ほどの施しを受けたあと、宝探しよろしくバグ探しを開始します。
…特になにもなさそうだ。そう思って階段を降りることにするじゃん?
そこかよ。
普通なら通れないところがバグで通れてしまうなんてことは、ファミコン時代はよくあったバグですが、まさかそんなバグを2000年を18年も過ぎた今体験することになるとは…。
いろんなバグがてんこ盛り!
いきなり先制パンチを食らってしまった。気を取り直してプレイしてみると、徐々にそのバグの全容が見えてくる。その一部始終を集めてみた。
数えだしたらキリがないほどいろんなバグが出現してくるわけですが、バグだとわかっているから笑って許せる、そうは思いませんか? バグは絶対許せないなんて冗談の通じない生真面目な人でもない限り、バグの不条理を心ゆくまで堪能できる、なかなか面白いゲームだと思います。
個人的に老婆はたくさんいても戦闘ではひたすらなんの役にも立たないところに、そこはバグで恐ろしい強さを発揮させてくれる老婆がいても良かったのかなと思ったところで、物語は老婆の存在を無視するかのように進んでいきます。
トップに表示されているセーラー服少女、バグの存在をしっかりと把握しているミサキをメンバーに加えるところからの物語も、時折でてくるミサキのアドバイスに疑問を抱きつつ進めていくことができます。
なお、実績をすべて獲得するにはそれこそ盛大なバグが必要なんじゃないかという疑いのある実績があったりします。
バグ界からの挑戦、受けてみませんか?
ブラウザゲーム 【バグだらけRPG】THE bag【実績追加】