小林麻央さんの訃報に日本中が涙に暮れた23日。夫の市川海老蔵が会見を開き、妻への思いや、麻央さんの愛について語りました。多くの人々に感動を与えたその会見の内容を一部抜粋して紹介します。
私は昨日、舞台が終わった後に別の撮影がございまして、その時にお義母さんからLINEがきていたんですけど、僕は見ることができませんでした。約1時間半ほど遅れて見た内容が「具合が悪いからお医者様が来ていて、家族を呼んだほうが良い」という内容でしたので、慌てて帰りましたら、まだ麻央はこの世にいてくれて。
一昨日までは喋れたんですけど、昨日は喋れずにいた。これは本当に不思議な話なんですけど、息を引き取る瞬間、『愛している』と言って……彼女がその一言を言って、そのまま旅立ちました。
こんなに、愛されていたのはよくわかっていたんですけど、最後の最後まで愛してくれていたことに……なんとも言えませんね、すみませんなんか、どうしても昨日の今日で何の準備もできていなくて、このようなところでお見苦しいところをご覧に入れてすみません。
ほんとに笑顔と勇気と愛情、そして決してブレない自分、そしてどんな状況でも相手のことを思いやる気持ち。愛ですよね。そういった力が、最後までブレず、一昨日まで笑顔で話していて、昨日はちょっと調子悪かったんですけど、我々家族も急にそういうふうになってしまったので戸惑った部分も大きかったです。
私のどんな部分も、どこまでも愛してくれていた。できればずっと一緒にいて、私の方が先に逝って……。彼女がもっと幸せに、もっと楽しく、家族やお友達や麻耶さんやお義母様、お義父様、そして私が役者として成長してく過程を、ずっと見守ってもらいたかった。
(長女の)麗禾は、昨日はずっと麻央のそばを離れませんでした。彼女の横でずっと寝ると言って寝ていました。(亡くなったことは)認識はしていると思いますね。(長男の)勸玄は、わかっているんですけど、まだわかっていないところもあって、今日の朝も麻央の横になっているところで、2人が麻央の顔を触ったり、足をさすったり、手を握ったり……そういうところを見ると、私が今後、背負っていくもの、やらなくてはならないこと、子どもたちに対してとても大きなものがあるなぁと痛感しました。
元気になったら彼女は自分が歩んできた過程の病、乳がんやそれに伴う病に対して、自分が治ったらこうしたい、ああしたい、多くの人に救いになれるような存在になりたいということで一生懸命闘病していました。それでブログを始めたんです。
マスコミさんのお陰である意味公になってありがたかったと思います。ブログというものを始めて、同じ病の人たちや苦しんでいる方々と苦しみや喜びをわかちあう妻の姿は、私からすると、人ではないというか……すごい人だなって言うか、なんか言い方がおかしいですけど。とにかく総合的に教わったこと、そしてまだ今後も教わり続けることは、愛なんだと思います。