数年前から消息不明となっているルポライター・サロペット犬村氏を名乗る人物のSNSが20日、新設され、ネット上で話題となっている。
今回見つかったのはツイッターとインスタグラム。いずれも同氏が以前にも用いていたアカウント名を使用しているが、公式マークはないため本人だという確証はない。インスタグラムでは本人だという証拠として自撮り画像をアップしているが、コメント欄には「誰だおまへは」「犬村氏はこんな顔じゃない」「ていうかそもそも顔知らん」といった書き込みも散見される。
気になるのは「サザンクロスなう」とのツイート。すでに削除されているが、同地を訪れていることが事実であれば、渡航が禁止されている危険地帯だけに犬村氏の安全が心配される。ただ、一方では本人を騙ったなりすましの疑いもある。
ITジャーナリストの湯沢雷電氏は「なりすましの可能性が高いですね。もし仮にサザンクロスに潜入したのだとしたら、どうやってネット接続したのか。Wi-Fi環境が整っているとは考えにくいですし、あったとしても旅行者用にフリーで開放しているかどうか。もちろん電話回線を使った可能性もありえますが、現地にネットカフェ的なものが充実していると考えるのには無理があるでしょう。それに、無断で回線を使用したとしたらそれは違法行為ですから、罰せられます。また、モバイルの充電環境も気がかりです。コンセントは利用できるのか。AC電源かどうかも疑わしいですし、コネクターの形状も日本とは違いますからね。まあ、この点に関しては変換アダプターを持っていれば対応できますが。また、モバイルバッテリーの場合は、今はかなり小型で容量が大きいものも多数出てきてはいますが、中国製の粗悪品などを悪環境下で使用した場合に発火したり爆発したという事例も報告されています。ですから価格はちょっと高めだとしても日本製の信頼できるメーカーのものを購入する方が安全でしょうね」と語った。