各地で頻発している謎の大量死事件。その殺害に使われた可能性が指摘されている“暗殺拳”をめぐって論争が巻き起こっている。
事件には旅行者の男が関与していると見られているが、現場に残された複数の遺体はいずれも体の内部から破裂したような状態で、当局は何らかの方法で小型の爆弾を体内に埋め込まれたか、あるいは新型の特殊兵器が使用されたとみて、その線で捜査を進めている。
しかし殺害現場にいた住民からは、男は素手で何らかの武術を用いていた、といった目撃情報もあがっている。また、男の上半身には「北斗七星の形に並んだ7つの傷」があった、などの証言もある。しかしその一方で「傷は7つ以上あった」「傷というほどのものではなかった」「北斗七星というよりはもっと違う何かだった」「傷をフィーチャーしすぎるのはどうかと思う」などの声もあり、混乱を極めている。
そうした中、19日放送の情報番組「サッパリ!」に出演した古武術研究家の中秋無月氏は、報じられている情報を元に「遺体は、ある暗殺拳によって殺害されたとみて間違いない」と断言。「その暗殺拳は、敵の体にあるさまざまなツボをかなり強く押すことで、真っ二つに引き裂いたり、内部から破裂させたりする残虐極まりない拳法」だと説明したが、続けて「ただ、私は過去にそうした拳法があったらしい、といううわさを聞いたことがあるという人がいたと何かで読んだ記憶があるだけで、正確なことは何もわからない。実際にその拳法を使える人に会ったこともなければ、その拳法について書かれた書物もない。謎に包まれた拳法であることだけは確かなのです」と断りを入れた。
軍事評論家のハイカロリー脂身氏は「殺害には極小型の新兵器が用いられたと考えるのが妥当でしょう。たとえば隣国が昨年開発した新型爆弾は0.5m大という超小型ですが殺傷能力は5メートル四方に及びますから、体内に入れば内部から破裂させることは十分にできる」と主張。中秋氏の意見については「人体を内部から破裂させるようなツボなど聞いたことがない。そんなツボがあるとしたら怖い」と反論。中秋氏は「かなり強い力で押さなければ大丈夫のはず」と説明した。
専門家の白熱する議論に、ネット上では「どっちでもいい」「どっちも違うと思う」「公共の電波使ってやることじゃない」など厳しい声もあがった。