新聞やサイトなど、どんなメディアにもそれぞれポリシーやしがらみがある。
私たちは日々、そんなメディアの色を斟酌して原稿を書いているが……ときには渾身の原稿がメディアの都合でやむなく掲載されないことも。
そんな、日の目を見なかった原稿を成仏させるべく掲載するのがこのコーナー。
実際に入稿したものの、“大人の事情”で掲載されなかった記事をアップします。
メディアも、ものすごいいろんな“配慮”の上に成り立ってるんですよね。こんなご時世なんで、「賛否両論を紹介」するだけで、「お前んとこはそんなこと言うのか!」というクレームが糞ほどくる。
読者にいろんな意見の中から選ぶ権利はないんでしょうか。。
ウーマン村本のLGBT発言に乙武洋匡「ネタにするのはまだ早い」
ウーマンラッシュアワーの村本大輔が性的少数者(LGBT)に対する発言で物議をかもしている騒動について、作家の乙武洋匡氏が自身の見解を述べた。
先月28日放送のフジテレビ系「とんねるずのみなさんのおかげでした」30周年スペシャルでとんねるずの石橋貴明扮するキャラクター「保毛尾田保毛男」が登場したことで視聴者から批判が噴出する中、村本はツイッターで「傷ついた」とコメントしたトランスジェンダーに対し「お前だけが被害者面すんな、おれも学歴や職業や考えで差別されてると思うことは沢山ある。でも生きてる」と主張し、批判を浴びた。
しかしその後、「あれはみんなゲイを笑ってるんじゃなく石橋貴明って人を笑ってる」と私見を述べるとともに、「みんながマイノリティーを対等だと思っていたらだれが何を笑いにしても一緒に笑える。要はあなた達がマイノリティーを対等だと思ってないから、それが当事者のコンプレックスになりテレビの中でバカにされてると思ってしまう」と発言の真意を説明していた。
村本の一連のツイートは賛否を呼んでいるが、乙武氏は「村本さんが言いたかったのは、『チビ』『デブ』『ハゲ』などが笑いのネタとして容認されている中、『LGBTだけはNG』とすると、かえって差別になりかねないという警鐘だったのではないかなあ。彼の日頃のツイートを追っていると、彼が差別を助長するようなタイプの人でないことはわかるから」と推し量った。
しかし「村本さんの考えは、『だからLGBTもネタにしていこうぜ』なのだと思うけど、僕はちょっと反対。やっぱり、『まだ早い』のではないかと思うんです」と、村本の考えには反対。自身も障害者を取り巻く環境についてLGBTと似た問題を抱え、村本の言わんとすることには「すごく理解できる。障害だって、LGBTだって、早くネタにできる時代が来てほしい」としたが、「もっとLGBTについての正しい知識が広がって、誰にその事実を伝えても、『へえ、そうなんだ』と言ってもらえるような時代になって、就職でも不利にならない、親にも悲しまれたりしない、そんな時代になって初めて『そろそろネタにしてもいいかもね』となるんじゃないかなあ」と見解を示した。