鈴木雅之。老若男女を問わず聴く者をウットリと酔わせてしまう甘く芳醇な歌声と、還暦を迎えてなお男性ホルモンに満ち満ちたルックスはまさしく“ラブソングの王様”ですが、その正体は――。
カバーアルバム「DISCOVER JAPAN III」を8月23日にリリースし、そのプロモーションでテレビ出演が続いているマーチン。12日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」でも男の色香をプンプンに撒き散らしていたわけですが、実はちゃめっ気もたっぷり。
セクシーさ、じわじわくる
最近の“お気にい入りネタ”は故郷である東京・大田区の大森本場乾海苔問屋協同組合から「大森海苔親善大使」に任命されたこと。祖父が海苔漁師をしていたことから任命されたんですが、そっちの宣伝も欠かさず「子どものときはおじいちゃんが海苔を獲りに行くときに船に乗せてもらって、先端で海苔巻きを持ち、それをマイク代わりに当時流行っていた歌を歌っていましたよ」と、海苔が自身の歌の原点だとしっかりアピール。
海苔が歌声にどんな影響を? とのちょっとイジワルな質問に動じることなく「ミネラル豊富ですからね」とシレッと答え、「海苔巻きは完璧にマイク代わり。ちょうど太さも同じくらい」と、真面目ともボケともつかない飄々と答える様が、後から妙にじわじわと……。
また、60歳とは思えないほどの美肌をキープしているマーチンですが、周囲の評判に「これね、肌はDNAだと思いますよ。マイソウルお姉ちゃん・鈴木聖美もそうなんですけど、意外にモチ肌っていうか」と本人の弁。姉とのデュエット曲「ロンリーチャップリン」では二人手をつなぐ振り付けがありますが、そのときにも「お互いに『あら? モチ肌だな』って思いますからね。常にモチ肌」って……どうですか? ちょっとずつじわじわ来ませんか?
テレビの音楽番組での姿しか知らない人にはちょっと意外かも知れませんが、実はコンサートなどでは「超クサイ親父ギャグ」を放つマーチン。真相を聞かれ「フフ、はいはい。『みなさん今日はありがとうございました。感無量です』っていうのを『冠二郎です』って言うことは確かにありますけど、それもみんなが期待してくれてるんで……」。
また、この日はNHK「ごごナマ」にも出演し、やはり大森海苔親善大使ネタを披露した後、さらに「甘いものが好き。餡こ大好きですね、おはぎ、しかもこし餡ね」と、ステージ後の楽屋にもおはぎを用意させるほどの甘党らしく、「全国のおはぎ食べてる。だから、おはぎ親善大使になってもいい」と、結構チャッカリしてる!
ところで、部屋着はもちろんガウンだそうで、これは“ラブソングの王様”のイメージにピッタリ。オーダーメイドで「マーチン」の刺繍を入れるこだわりようで、還暦を迎えて赤のガウンを作ったんだそうですが、赤いガウンを着たマーチンって……。
「楽屋で赤のガウン着てると、なんかアントニオ猪木みたいな感じになっていて……」
美保純から、猪木のマネをするのかとイジられ「あんまりしないです」と一応否定はしましたが、「1人だとやるでしょ?」とさらにツッコまれると「ちょっと……襟をこうやります」とジェスチャーを交えて再現しちゃうマーチン……。
なんか、おちゃめな部分ばかりをクローズアップしてしまいましたが、そんなマーチンの美学は「みんなに“笑い”を提供しながら、『楽しもうよ!』っていうところにまず身を置いてもらって。でも『歌では間違いなくあなたを泣かせます、喜ばせます』っていう立ち位置でいるつもりです」――。
いやぁ、全部ひっくるめて、やっぱセクシーだなぁ!