“炎上芸人”として知られるウーマンラッシュアワーの村本大輔。普段は容赦ない毒舌や、相手を問わずぶった切る舌鋒鋭い物言い、かと思えばクズっぷりあふれる発言を連発して笑いをかっさらう、まさしく“ベシャリ芸人”ですが、17日深夜放送のテレビ朝日系「EXD44」では、熱〜い芸人論を笑い一切抜きで真剣に語っていました。
今年の夏は寒冷の差が激しいけれど…この場はアツかった!
プロダクション人力舎を訪れ、50数名のスクール生の前に立った村本は、初っ端から「今の芸人はかっこ悪い」「テレビの家畜」「売れてる人ほど舞台で勝負して欲しいよなと思うねんけど、上手にやって大金もらいだしたら、テレビのニワトリになってさ。カッコイイとは思わん」とぶち上げ、スクール生から「(村本も)結局は今、テレビに出ている」と指摘されるも、「テレビを否定するわけじゃないねん。ただ、僕より面白い人がいっぱい世の中にいるのに、その人がネタ作ってこのお笑いで世界変えるようなことしてよ、みたいなさ」と熱い思いを吐露。
自身は金のためにテレビに出ていると自嘲し、「圧倒的に舞台がやりたい。干されるくらいの覚悟で常にネタをやりたい。だって山ほど芸人いるから、俺がいなくても芸能界は回るし、あの売れてる人がおらんくても回る。そんなとこで一生懸命、命注いでも人生の時間使うのはバカらしいからさ。俺がおらんと回らん場所作らなアカンやん」と思いの丈を語る村本の熱気……普段のテレビで観るのと全然違う!
言動について批判されることも多い村本だが、「ツッコミみたいな常識人ぶったようなヤツばっかり。ちゃんとしようとする、みたいな。そんなの普通の人いっぱいおるんやから。そういうのが正解だ、みたいな風潮がある。人には絶対に曲げられたらアカンものがあんねん!」という固い信念が。
「横にいるやつの考え方に1ミリでも染まっちゃダメ。『これが面白い』っていうのに。強い人が言うことに1ミリでも共感したら、そいつらの量産型コピーロボットになってしまうから。こんな時代に、こんな世の中の腐ってる時代にお笑いやってるんやからさ、だったら、たった3分のネタ時間、1秒たりともムダにした言葉を口から出してしてほしくない! 自分の信念だったり、そういうのを出してほしい!」とヒートアップ。圧倒されるスクール生たち……。
VTRを観ていたバカリズムやカンニング竹山も「熱い……」と驚きの声。バカリズムは「こんな真面目に考えてんだ」と感心し、竹山も「中学生くらいに見ていた尾崎(豊)を思い出しましたね」と急逝した若者のカリスマに重ね合わせていましたが、村本の芸人論については「子どもだな、と思いました。まだ自分の考えが熟成してないな」とバッサリ。
「でも、これからもっともっとわかって、余裕が出てくるし、こうじゃなきゃだめだ、っていうのも出てくるし」と、30年近い芸歴でたどり着いた境地からの考えを語っていました。
いやぁ、とにかく熱かった。