廃墟になってしまった美術館って、病院や学校とはまた違ったなんともいえない怖さがありそう。
個人的に脱出ゲームという類のゲームをプレイする機会は非常に少ないものの、夏とホラーは切っても切れない関係性ということもあって『恐怖!美術館からの脱出「プレイルーム」』というホラー系脱出ゲームをプレイしてみることにした。
脱出系ゲームのストーリーってよくわからん
なぜ主人公は脱出しなければならないような場所にいるのか、その理由がいまいちよくわからない。いや、わかっている、わかっているのだ。理由なんていらないことを。しかしそれでもあえて問おう。なぜお前はそこにいるのだと。
『恐怖!美術館からの脱出「プレイルーム」』では主人公の女子高生が幽霊が出ると噂の古びた美術館に入ってしまったことから脱出しなければならない展開を迎えることになる。
ー今日は美術館のトイレを利用しなさい
まさかそんな、教師がさびれてしまって誰もいない美術館のトイレを利用しなさいなんてことを言うなんて…。そもそもの原因は危機管理の危の字すら頭の片隅におくことができなかった引率教師に200%の責任があります。
というより廃墟だからといってトイレを理由に勝手に侵入することは軽犯罪法違反に問われる可能性があるらしいですよ!
主人公の女子高生も不本意だったことでしょう。廃墟のような美術館のトイレを利用するよう強制され、美術館に入った先で不思議というより恐怖しかない出来事にでくわしてしまう。とんだ災難ですよ、というより本来の目的だったはずのトイレには行けたのだろうか? おじさんはその点非常に気になっています。
まあ、物語の始まりなんていつも突然、案外強引な理由で始まってしまうものなのかもしれません。
360度フィールドを見渡しながら脱出のヒントを探る
脱出ゲームに対する個人的グチから始まった今回のゲーム紹介ですが、先述したとおりさほど脱出ゲームをプレイしたことがない僕でも楽しみながら、ときにビクッとさせられながらプレイすることができました。
周辺をくまなくタップして脱出に必要なアイテムやヒントを得るというおそらく脱出ゲームの基本行動は当然ながら、加えてフィールドを360度見渡しながら脱出するためにやるべきことを探っていきます。360度見渡せるってなかなかそそられるものがあります。
時にアイテムを拾い、ときにそのアイテムを使ったり、ほかのアイテムと組み合わせながら脱出のためのステップを踏んでいきます。脱出ゲームとしての難易度はどちらかといえば低めだと感じたので、難しいとすぐ諦めがちな人でもサクッとプレイできるんじゃあないでしょうか。
このゲームにおける脱出要素とホラー要素の比率は、どちらかといえばホラー要素のほうが多めです。ホラー要素というよりドッキリ要素でしょうかね。随所でガキンチョや御婦人が脅かしのタイミングを見計らっています。これはね、わかっていても急にでてくるもんだから、イヤホンしながらプレイしてるとドキッとしてしまうこと多々あり。
ヒントが隠されているだろうなと思って、アイテム使って窓を開けたら変なおじさんが覗いてるとか、微笑ましいホラーですよ。
あと、明らかに誘ってそうなヤツとかもいたりします。
移動の基本となるステージが、脱出が近づくにつれてカオスな空間に変化していく様はなんとも感慨深いものがあります。
脱出ゲームが好きでもホラーは苦手、はたまたそれとは逆のタイプの人のどちらも楽しめるゲームなんじゃあないでしょうか。