この数週間、『Googleレンズ』の話題を目にすることが多かったので、どんなものかとても気になっていました。
他社媒体の記事によると、「Googleフォト」アプリから利用することができるらしい。しかし、いざGoogleフォトにアップロードした写真を見てみても、今のところそれらしい機能を見つけることはできません。
あたかも読者がすぐに試せるような状態にあるよう錯覚してしまうような記事はちょっと優しくないなあ…。というわけで、どうしても気になる人のために「Googleレンズ」を今試せる方法を教えます。
写真に写っているモノの情報を教えてくれる『Googleレンズ』
まず、Googleレンズについて簡単に解説しておくと、写真に写っている対象を分析して、「被写体がなんなのか?」だったり、「写っている文字をテキスト化」してくれたりするちょっと賢そうな機能です。
で、件の機能は今のところGoogleフォト経由で利用できるという記事を見かけた私は、さっそく試してみようと思ったわけです。
意気揚々とGoogleフォトにアクセスしてみるも、これまでとなんら変わっている様子はなさそう…。どこかになにかがあるのかもしれないと思いつつ、手当たり次第メニューやら情報やら設定まで見てみても、それらしき機能が追加されている形跡は見当たらないのです。
また日本だけ仲間はずれだ。
「日本語」→「English」で機能が試せる
いきなりの手詰まり感。指を加えながらどうにか手持ちのスマホでGoogleレンズを試す方法はないものかと、他社媒体記事の画像を眺めていると、機能を使用している画像内のテキストはすべて英語だということに気がつきます。
そこで言語設定の変更を試してみることにしました。
言語設定でEnglish(United States)を選択すると、言語が英語に切り替わります。この状態でGoogleフォトを起動すると…
ビンゴです。
日本語設定では情報ボタンだった部分が、Googleレンズボタンに変化しています。これでGoogleレンズの機能を試すことができるようになります。
Googleレンズの実力を試してみた
さあ、そんなわけで晴れてGoogleレンズが試せる環境が整ったのだから、さっそくどんなものかを試してみることとしましょう。
冒頭の我が家のワンコについて調べてみたところ、この写真は難解すぎたのでしょうか。Googleレンズがこの写真から考えられる犬種をいくつかリストアップしてくれましたが残念ながら正解にあらず。
ちょっと意地悪な写真だったかもしれないと思い直し、あらためて別の写真で試してみることにしました。
我が家の犬種はポメラニアン、今度は正解でした。ちなみに、情報解析中のエフェクトはちょびっとかっこいい感じ。
そのほかにもいろいろと使えることがわかりました。たとえば…
写真の中にあるテキスト情報を抜き出したり、文字から場所を推測したり。テキストの場合は若干ハイライトエリアにずれがあるようにも感じましたが、おおむね意味がわかるので許容範囲だったりします。
いやはや、これは面白い機能ですね。ただ、この機能を実際に利用するようになったとして、はたしてどれだけ利用機会があるのか。旅先の情報だったりということであれば重宝しますが、そうでない場合での活用シーンがいまのところあまり思い浮かばないのは僕の想像力のなさなのか…。
すごく役立つ! という感じではありませんが、使ってみると案外面白くていろんな写真で試してみたくなってしまうのは間違いないでしょう。
写真内の情報を調べるというのは建前で、実は過去の記憶を写真で振り返らせることが真の意味だとしたら、Googleさんスゴい! と素直に感心します。