梅雨入りしたと思っていたら、7月を待たずして梅雨が明けていた。夏の自己主張が暑さでわかるのならば、今年の夏は例年よりも強そうだ。
暑さで腕が溶けそうな気分で迎えた7月1日、サードプラネット横浜でHADO 2018シーズン SUMMER CUP予選②が開催された。
SPRING CUP王者で予選免除の「わちゃわちゃ☆ピーポー」、そして予選①で出場権を獲得した「わちゃごな☆ピーポー」、「ヒュブリス」の後に続けと言わんばかりの強者揃いの9チームが2枠の本戦出場権獲得を争った。
本戦出場権は「あなたって時たま土の香りがする」、「SLAMDIVA」の2チーム
SUMMER CUP予選②では、予選①からおよそ1ヶ月近く期間が空いたこともあり、各チームとも戦闘準備万端といった様子が垣間見られた。
いざゲームが進むと、予選①よりも白熱したゲームが繰り広げられた。予選①の予選ラウンドでは1点差ゲームはわずか1試合しかなかったが、今回の予選②ではなんと4試合が1点差ゲームとなったのだ。4試合に1試合は接戦が繰り広げられている計算だ。
面白くないワケがなかろう!
公式動画 HADO SUMMER CUP 2018 予選大会② <全試合>
サードプラネット横浜では、2面あるうちの1面を利用して大会が進行していくわけだが、選手や観客から沸き立つ歓声に誘われるように、一部の観客は実際にプレイしたいともう1面で体験し始めるくらいには、周辺界隈に影響を及ぼしていた。
エアコンが効いているはずの館内ながらその場はおそらく30度近い熱気に包まれていたであろう予選ラウンドから決勝トーナメントに勝ち進んだのは第1ブロックから「和心」(@Wagokoro_HADO)と「NOeSIS」(@NOeSIS_HADO)、第2ブロックから「SLAMDIVA」(@slam_diva)「あなたって時たま土の香りがする(以下あな土)」(@Anatsuchi55)の4チームとなった。
予選②まではSUMMER CUP本戦出場権が2枠与えられている。つまり、決勝トーナメントで1勝すれば出場権が獲得できるのだ。まずは第1ブロック1位通過の「和心」と第2ブロック2位通過の「SLAMDIVA」の一戦が開始。
第1セットを13-10で先取した「和心」だったが、続く第2セットは9-14と大きく点差を離されて落としてしまう。最終セットも「SLAMDIVA」の猛勢を覆すことができず7-13で敗戦した結果、「SLAMDIVA」がこの時点で本戦出場権獲得を獲得した。
続く「NOeSIS」と「あな土」の一戦。第1セットから1点を争う接戦、勝ちに一歩近づいたのは「NOeSIS」…のはずだったが、「あな土」サイドからデバイス不調の申し出があり、協議の結果仕切り直しとなった。
これまでデバイス不調の裏には常にチーム「ヒュブリス」、アンディ氏の影が潜んでいたが当日は不在。やはりアンディ氏の存在が影響しているわけではなさそうだとモニターから視線を落とした先にいたのは、同じく「ヒュブリス」所属の前P氏。
なるほど…「ヒュブリス現るところにデバイス不調あり」と見たほうが良さそうだ。
仕切り直しが影響を及ぼしたのか、再試合となった1セット目を「NOeSIS」は13-16で落としてしまうも、続く2セットではしおしお氏が奮闘を見せ、15-10と奪い返す。この勢いが続くかと思われた3セット目は仕切り直しとなったゲームと同様1点を争う展開となった。結果12-13の1点差を守りきった「あな土」が本戦出場権を獲得した。
すでに出場権を獲得したチーム同士で争われる予選大会決勝戦はいわば本戦前の公開練習のようにも見えたが、1セット目を先取したのは「SLAMDIVA」だった。18-7と大差をつけての勝利となったが、その前に実質4連戦していた「あな土」の疲れの影響も考えられた。
しかし2セット目、「あな土」が12-6と1セット目とは一転、疲れの影響などないとでもいわんばかりの猛攻を見せた。これが勢いを蘇らせたのか、勝ちへの執念か、12-10と撃ち合いを制して予選②優勝を飾った。
マスターズクラスとビギナーズクラス
今回の予選をザックリと表現すると、マスターズクラスのチームたちにビギナーズクラスのチームが噛み付いたという表現がシックリくる。
今回予選にエントリーしたなかで、ビギナーズクラスのチームはいとわズを含む「マックスファクター」、「あひる組」の3チームだ。
特に現在最も勢いのある「あひる組」は今大会準優勝の「SLAMDIVA」との試合に敗れこそしたものの1点差の好ゲームを演じ、MASTER’S League #1に出場していた「性別迷子」との対決において勝利を飾っている。
そして「マックスファクター」は筋肉傭兵「エクスペンダブルズ」から1点差で勝利をもぎ取った。普段は黄色い壁として、ときに我々のこっそり画像コレクションの被写体として活躍する同志が勝利することは、我がことのように嬉しいものだ。
そして我々いとわズも、予選①からすると大きく成長した姿を見せることができたと感じている。相変わらず黄色い壁マックスファクターを打ち砕くことは叶わなかったが8-9と、普段と変わらない戦いぶりを見せることができたほか、予選①では19点差、27-8と文字通り絶望感漂うほどにボッコボコにされた「NOeSIS」に、13-14という1点差ゲームを展開することができた。
作戦次第でここまで戦況を変えることができるのもまたHADOの魅力であり、届かなかった勝利は伸び代と考えると、次回予選でも面白い戦いができそうだ。そうできるために、またこれから精進すべし。