10日の芸能界は、郷ひろみが102枚目のニューシングル「スキだから」を発売したプロモーションでテレビに出ずっぱりでした。
郷といえば、ミステリアスというかちょっと聞いてはいけないタブーが多いようなイメージがありましたが、ファーストキスの相手がファンだったことを明かしたり、ジャニーズ時代のことを語ったりとものすごくざっくばらん。
え? こんなことまで聞いちゃっていいの? というようなことにも答える姿が印象的でした。
郷ひろみ、偶像の進化
特にツッコんでいたのが日本テレビ系「1周回って知らない話」でした。
この番組は視聴者から寄せられた様々な質問にゲストが答えるわけですが、61歳という年齢になってもキープし続けているあの若々しさの秘訣を尋ねられた郷は、「若作りをしたことはないんですよ。若さっていうのは気持ちなんで、内面だと思ってる。若さっていう気持ちはいつまででも持ち続けていたい。その気持ちが、トレーニングさせるんじゃないですか」と、内面から湧き出るものだと語っていました。
実際に身体的にも週3回トレーニングに励み体脂肪率は15%だそう。肌のお手入れも欠かさず、顔もつるつるのピチピチなのですが、番組では肌年齢を計測する機械で確かめてみることに。
永遠のアイドルである郷にとって、“老い”を感じさせる要素をファンに見せてしまうことは、おそらくこれまでだったらNGだったはず。
郷も「(これまで測って)36歳くらいしか出たことがない」と豪語していたのですが、なんと計測結果は63歳!
え? この結果、放送しちゃうんだ!?
とこちらが勝手にヒヤヒヤする中、当の本人は実年齢より上というまさかの結果に、「これ、アメリカ製でしょ? メイドイン・ジャパーンじゃないとダメ! もう一回やっていい?」と負けず嫌いな一面を見せて再度挑戦するも結果は59歳……
いや、さすがにそこは“ヤラセ”でも「25歳」とかにしておかなきゃいけないんじゃないの!?
と、こちらが勝手に気を揉むのをよそに、がっくりと落ち込んでみせる郷。計測結果に気を落とす郷のそんなマジな表情にこそ、彼の本当の若さの秘訣を見ると同時に、郷ひろみという偶像の“進化”をまざまざと感じました。
極めつけは、かつて恋人だった歌手の松田聖子に関するイジりに応じたこと。
「生まれ変わっても郷ひろみをやる?」という質問が寄せられたのですが、この「生まれ変わって」というフレーズは、松田がかつて破局会見の際に言ったとされる、「生まれ変わったら絶対に彼と一緒に…」という郷への未練を明かした名言として知られているわけですが、司会の東野幸治はなんと果敢にも「このフレーズでピンと来た」とイジって見せました。
さらに、あろうことか「結婚しようと思ったことはあるんですか?」とグイグイと追及。このくだりが放送されただけでも感慨深いものがありますが、さらに郷が「それ、言わなきゃいけないの?」と苦笑いしながらも、「結婚しようかなって思った人とは、自分は結婚しましたよね」と語っていたことに、感動すら覚えた筆者でありました。