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ボツった理由は大人の事情【FILE03:不倫でなぜか叩かれないKW】

新聞やサイトなど、どんなメディアにもそれぞれポリシーやしがらみがある。

私たちは日々、そんなメディアの色を斟酌して原稿を書いているが……ときには渾身の原稿がメディアの都合でやむなく掲載されないことも。

そんな、日の目を見なかった原稿を成仏させるべく掲載するのがこのコーナー。

実際に入稿したものの、“大人の事情”で掲載されなかった記事をアップします。

どの部分が(そのメディア的に)マズかったのか、勘繰ってみてください。

今回は某媒体に「ちょっとCMの件でのからみが…」と言われちゃった原稿です。

渡辺謙の不倫報道、芸能界の反応甘すぎ?武田鉄矢は「元気があっていい」

俳優・渡辺謙と元ホステスの女性との不倫疑惑が「週刊文春」4月6日号にスクープされました。報道の通り、妻である女優・南果歩の乳がん闘病中も不倫交際していたとなると、かなりショッキングですが……。しかし、他の不倫スキャンダルに比べると、ワイドショーでの取り上げられ方が格段に甘い?

武田鉄矢「元気があっていいんじゃないですか」

4月9日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」では、「FRIDAY」に報じられたヒップホップグループ・RIP SLYMEのSUの不倫疑惑が話題に上る中で、タレント・千秋が「渡辺さんも不倫するんだ。普通の男の人だったんだとショックだった」「やだな、奥さん可哀想だなと思う」と渡辺の報道と合わせて語りました。しかし、俳優でタレントの武田鉄矢は「元気があっていいんじゃないですか」とコメント。

武田は「男の病」と言い訳した上で、「男ってやつは、女性から受けた傷は女性でしか埋まらないんです。青春時代にモテずに落ち込んだ人は、どこかで倍くらい取り返さないとバランスが取れないところがあるんです」と男の心理を代弁。さらに渡辺もSUも魅力的だとして、「母ちゃんだけから『素敵よ』と言われている男と、母ちゃん以外の女性からも『素敵よ』と言われている男だったら、匂いが違う」と持論を展開させましたが、千秋は「え〜? 全然わからない」と微妙な反応でした。

東国原英夫氏「ホッとした」

4月8日放送の関西テレビ「胸いっぱいサミット!」で。元宮崎県知事の東国原英夫氏は、「ちょっとホッとしましたよ。日本を代表する俳優さんも男だったんだなって。聖人君子だと思っていたけど、どこか欠けている部分があったんだな」とむしろ渡辺の不倫報道に温かな目を向けました。ただ、タレントでコラムニストの遥洋子からは「僕と一緒やと思いたがる男の勘違いがイラッとする」とバッサリ斬られていました。

加藤浩次「ハリウッドスターと考えると…」

3月30日放送の日本テレビ系「スッキリ!!」で。お笑いタレント・加藤浩次は「結局は夫婦間とか家族の問題だから。南果歩さんが闘病中っていうのはあるかもしれないけど、そこも含めて夫婦間の問題だから、とやかく言えない」と身もふたもないコメント。お笑いタレント・松嶋尚美から「でも番組で取り上げているから」とツッコまれると、加藤は「ハリウッドスターって結構ムチャクチャするじゃない。謙さんはハリウッドスターと考えると、(スキャンダルがあっても)いいのかな」と続けました。

古市憲寿氏「乙武さんと何が違う?」

もちろん渡辺の不倫疑惑に対して批判的なコメントも出ていますし、上記の意見を述べたタレントたち全員が「ベッキーには厳しかったのに渡辺には優しい」というわけではありません。しかし、それにしてもベッキーのスキャンダル発覚当時の過熱ぶりと比べると、ワイドショー全体の空気が「たまには不倫もしちゃうよね」程度のものに感じられてしまいます。

その違和感をはっきり表明したのが、作家の古市憲寿氏です。3月30日放送のフジテレビ系「とくダネ!」で、「夫婦の形はさまざまだから、おしどり夫婦でも不倫はありえるかもしれない」とした上で、「納得いかないのは、乙武(洋匡)さんやベッキーさんのときは犯罪者のような扱いをしておいて、今回はVTRもポップな感じ。渡辺謙さんと乙武さんと何が違うんでしょう」と指摘しました。小倉智昭アナウンサーは「世界の渡辺謙だから」と軽く流していました。

小籔千豊「罪を憎まず人を憎む」

お笑いタレント・小籔千豊も同じ問題に斬り込んでいます。4月2日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」で、「不倫はあかんことですが、好感度ある人のときは『まぁまぁまぁ』、腹立っている人のときは『なんや、あいつ!』となる。罪を憎んで人を憎まずというより、“罪を憎まず人を憎んでいる”」と語りました。

小籔の発言を受けて、ダウンタウン・松本人志は「ベッキーのときも最初の頃は、わりと擁護されていたと思う。その後の振る舞いで(叩かれた)」と指摘していましたが、「渡辺謙なら不倫も仕方ない」というムードのまま報道は沈静化していっています。不倫報道で大バッシングを受けた乙武氏は3月30日にTwitterで、「なるほど、これが世に言う“忖度”か。マスコミはその口で政治家や官僚の忖度を叩いてらっしゃるのですね」とマスコミでの扱われ方の差を皮肉っていましたが……。

もちろん不倫はモラルに反することですし、日ごろの行いによるイメージというのは大事なことです。しかし、運命の分かれ道が世間やワイドショーの胸先三寸というのは、どうにも恐ろしい話ではないでしょうか?

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