コメディドラマのレビューでホラーな絵を描くことになろうとは……。
8月11日放送のテレビ朝日系ドラマ『ヒモメン』の第3話。今回は、冒頭と最後で翔(窪田正孝)がゆり子(川口春奈)に「バックハグ」するシーンが見られ、キュンキュンした人も多かったのではないか。でも、ぼくは今回あえて川口春奈のホラーシーンを取り上げることにした。
理由は簡単。川口春奈があまりに怖くてバックハグのシーンがどうでも良くなったから。
たった500円のために……
朝から「500円ちょーだい!」とお小遣いをねだる翔に対して、ゆり子は4桁の暗証番号がついたケースに500円玉を入れて渡し、仕事に出かける。なんとしてもケースを開けたいけど、番号がわからない翔。一方ゆり子は、翔なら暗証番号が自分の誕生日(0811)であることが絶対にわかると思っていた。
ケースが開いていることを期待し、ルンルン気分で帰宅するゆり子。しかし、翔は暗証番号を解くことをあきらめ、なんとトンカチを使って力技で開けようとしていたのだ。
「ギャ―――――――――――――!!!!!」
ものすごい形相で叫ぶゆり子。
気分を害したゆり子は「わからなかったんだ……」と呆れ、「私の誕生日!!!」と暗証番号の内容を翔に教える。「あ~そっちか」と返す翔だが、何故か開けようとしない……。そう、翔はゆり子の誕生日を忘れていたのだ。今までゆり子に散々お世話になったにも関わらず……。見ているこっちまで本当にイライラしてきた。
そんな翔は、ゆり子がいない隙に財布から免許証を抜き取り、記載された誕生日を見てケースを開けることに成功。しかしその時、翔は後ろからかすかな視線を感じた。おそるおそる振り向いてみると……。
怖っ!!!!!!
ゆり子はカーテンの外から翔の”犯行”を覗いていた……。この時のゆり子の顔がとにかく恐ろしかった。ゆり子はギョロっと見開いた目で翔をにらみつけると、そのままビンタを食らわせ最後は足蹴り! 毎回翔にイライラしている僕からしたら見ていて気持ちよかったのだが、その代償に、ゆり子の顔がずっと頭から離れなくなってしまったのでした……。