金属製の仮面を被った男を中心とする野盗集団が、各地で無差別殺戮を繰り返しているとの目撃情報が相次いでいる。当局はこのところ頻発している謎の大量死事件と関連があると見て捜査を進めている。
同野盗集団は、食糧や金品の強奪のほか女性を拉致するなどの違法行為を繰り返しているという。さらに村人らの身体を地中に埋め、首をノコギリのようなもので切断して殺害するという残虐性も報告されている。
殺害現場に居合わせたという男性によると、「男はしきりに裸の上半身を見せ、自分の名前を言わせたがっていた。胸から腹のあたりにかけて複数の傷跡があり、それをお気に入りのタトゥーのように見せびらかしていた。『知っていて当然だ』といったような感じだったので、かなりのナルシストだと思う。その割には仮面を被っているので、みんな困惑していた。顔を見せてくれたらもしかしたら答えられたかもしれないのに。多くの人が答えられずに殺されていた」という。
また別の目撃者によれば、上半身の傷は7つで、星座「北斗七星」の形状に並んでいたという。「取り巻き連中が『北斗神拳の伝承者ケンシロウさまだ』だと言っていたが、傷跡を見せられただけでその名前を答えろとは無茶な話。みんな迷惑している」との証言もあった。
当局は仮面の男を指名手配し、行方を追っている。