過激派組織「KING」の本拠地とされる都市「サザンクロス」について書かれたと見られるルポルタージュが、ネット上で話題となっている。
このところ各地で頻発している謎の大量死事件。先日はKING傘下のグループとされる「スペード」のメンバー数十体の変死体が見つかり、複数メディアが大きく報じた。さまざまな目撃情報や証言があがっているが、当局はこれらの事件に関与したと見られる旅行者の男の行方がいまだつかめておらず、事件の全容解明には至っていない。一部では男が“暗殺拳の使い手”などと報じられたことから、ネット上ではさまざまな憶測を呼んでいる。
また、一部メディアは、男が「サザンクロスタウン」に向かっている可能性があると報じた。専門家によれば、同都市はKINGの本拠地とされるが、その内部についてはほとんど明らかになっていない。広大な敷地を有し、数多くの高層ビルが建ち並ぶ様子はグーグル・マップで確認できるが、居住者の数など詳細は不明だ。
そうした中、ネット掲示板に匿名で書き込まれた文章が、サザンクロスタウン内の現状について書かれたものではないか、と話題になっている。文章を書き込んだ人物については不明だが、書き込まれた文章については、薬物犯罪やアンダーグラウンドシーンに関する著書の多いルポライターのサロペット犬村氏(34)が過去に出演したラジオ番組内で発言したものだと指摘する声もある。その番組に出演し、犬村氏と対談したカメラマンのM氏は、名前を明かさないことを条件に取材に応じた。ネットに書き込まれた文章が犬村氏の発言だということについては「おそらく、その通りでしょう。細かいところまでは記憶があいまいですが」とした上で、
「ただ、それらの発言が例の都市についてのものだとは思いません。彼もそんなことは一言も言わなかったし、彼がその都市を取材したという話はこれまでに聞いたことがないですし、もちろんそんなことはしないでしょう。あの一帯に近寄ることがどれだけ危険で、さらに内部に入ることが自殺行為でしかないことは、彼がよく知っているはずですから。だからあのときは、彼がこれまでに取材した様々な場所で目にしたもの、耳にしたことを語っただけでしょう。危険地帯では珍しくない光景ですから」
と語った。
しかしその一方で、同番組が放送されてから間もなく犬村氏が失踪し、消息が途絶えていることや、YouTubeに公開されていた番組の音声ファイルがすべて削除されていることなどをあげ、犬村氏がサザンクロスに関わって何らかのトラブルに巻き込まれた可能性があるのではないか、などと憶測する声も少なくない。ツイッター上には「犬村氏、消されたくせえwww」「KINGさん、仕事早すぎ」「ちょっとサザンクロス逝ってくるわ」などといった声があがっている。