Wi-Fiとかいてウィフィとは読みません。ワイファイです。
目に見えないものってなかなかどうしてとっつきにくいものですが、それをアプリというツールを通して見えるようになればちょっとだけ世界が広がる、そう感じませんか?
無線LANでパソコンやスマホ、はてはテレビや家電までさまざまなものがインターネットに繋がる今、接続場所は自宅のレイアウトにも多分に影響を与えている気がします。
自宅は高速を謳う無線LANが使えるはずなのに、どうも通信が快適でない。そういう人は、1度自宅環境における無線強度を目に見える形で測ってみてはどうでしょう。
そんなわけで今回はスマホで簡単にWi-Fiの状態を図ることのできるアプリ「Wi-Fiミレル」を紹介していきます。
いくら高速でも自宅全域をカバーできるものはそう多くない
Wi-Fiでの高速通信といえば今現在、IEEE802.11acという規格がほどよく普及し、ストレスなく通信できる環境が整いつつありますが、そうはいっても自宅の構造や広さによってはどこでも快適に通信ができるわけではございません。
絶対に通信は高速でなくてはならぬというこだわりがあるのであれば、どんなに遠い位置であっても無線接続ではなく有線接続すべきなのです。
パソコンならそれも叶いますが、接続対象がスマホなど有線ポートを持ち合わせない機器の場合はそうもいきません。
となれば、Wi-Fi接続における快適性を追求する方法を考える必要があるわけです。
Wi-Fi接続による通信を快適にするための方法①無線LAN親機の位置を変える
さて、アプリの紹介をする前にWi-Fi接続における通信を快適にするための方法をざっくり解説すると、無線LAN親機(モデムに繋いでいるWi-Fiルーター)の位置を変えることで、速度が変わる可能性があります。
例えば床に直置きしているようなケースだと、Wi-Fiの電波が十分に行き届かない可能性があります。そのほかにも水回りの近くだと電波が水分に吸収されてしまい、電波が届く頃には弱まっていたり、電子レンジなどが付近にある場合は接続する周波数帯によっては電波干渉を起こしてしまう原因にもなります。
家の中心で、高さ1〜2mの位置というのが理想的な位置といえますが、現実的な問題としてなかなか理想に近づける設置は難しいかもしれません。
今設置している場所からちょっと高い位置(高すぎはダメ)に動かしてあげるだけでも電波改善がみられるかもしれません。
Wi-Fi接続による通信を快適にするための方法②中継機を使う
2階建ての戸建てなどの場合はWi-Fi中継機を使うことで改善できる可能性があります。親機と同じWi-Fiルーターを2台目として購入し、中継機として利用できればそれが理想ですが高価な親機だと2台目の出費はけっこうイタいかもしれません。
安価な中継機でも性能が悪いということはあまりないとは思いますが、よく確認して購入しないと最新の通信規格に対応していないという残念なケースも稀に見られるため注意が必要です。
Wi-Fi接続による通信を快適にするための方法③アプリを使って通信環境を見える化する
先に挙げた改善策で改善しない、金銭的事情で新たな機器の購入は難しいということであれば、通信を快適にするためには自分が動くしかありません。
そこでWi-Fi通信環境を見える化するアプリが登場するというわけです。
今回紹介する「Wi-Fiミレル」はその名の通り、Wi-Fi環境を見える化するアプリです。電波強度を測定したり、無線チャンネルの混雑状況を知ることができます。
一言で高速通信といっても、接続しているチャンネルの混雑具合によっては高速というには厳しい速度しか実現できないこともあります。
自宅で利用している無線LAN親機のメーカーページを確認して、チャンネルの変更方法についても知っておくと役立つでしょう。
参考 無線チャンネルを変更する方法がわかりません:BUFFALO
参考 無線が不安定なので、無線チャンネルの変更を行いたい:Aterm Q&A
ヒートマップを作成して電波状況を把握する
このアプリの面白いところは、電波状況を把握するためのヒートマップを作成できるというところ。
スポットごとに電波の状態を把握してヒートマップ化することができます。
今回は弊社内を測定してみたわけですが、入口付近(緑のスペース)のWi-Fi強度が最も強いという結果が出ました。ちなみに、電波の入りが最も悪かったのは水回り(赤のスペース)でした。
また、間取りの画像などがあれば取り込んで測定することもできるので、より明確にポイントを把握することができ、電波改善のための策がとりやすくなるでしょう。
Wi-Fiの電波が弱いとお嘆きの方、試してみると何かしら改善策が見つかるでしょう。
今回の教訓
Wi-Fiの通信速度は一定ではないということはおおよそ、多くの人が理解しているところでしょう。しかし、改善しようとなると、途端にハードルが上がった感じになっちゃうって人も少なくありません。
でも、実際のところそんなに難しい話ではないことがほとんど。まずはできることからいろいろと試行錯誤するのも楽しいのです。