オンラインな名刺交換の浸透ってまだまだ先の話になりそうですしね。
昨今、いろんなものが電子化されているようですが、名刺となるとまだまだ紙が強い模様。実際にオンライン名刺交換なんて機能をウリにしているサービスもありますが、果たしてどれだけの人がスマホを見せあう名刺交換をしていることでしょう。
僕は未だにそういう方と遭遇したことはありません。オンライン名刺交換が一般的になるには、まだかなり時間が必要な気がします。だったらまだ、手間なく”管理”できるアプリのほうが重宝できます。
いただいた名刺を活用できていないのは、自身の不徳の致すところではありますが、常日頃から頂戴した名刺をすべて持ち歩くのはちょっとアレなんで、アプリ管理にしたら多少は活用できそうだ…というわけで、「すべての機能が無料」がウリの『myBridge』というアプリを使ってみました。
「すべての機能が無料」という響きの破壊力
パソコンが普及した頃よりも、スマホが普及してからのほうが「無料」という響きに敏感になった人が多い気がします。
特に名刺管理系アプリの場合、無料アプリとなるとその読み取り精度を疑う必要があったり、機能制限が課されていたり…。キラーアプリといえそうなアプリは、これまでのところ不在だったように感じます。
ある意味くすぶっているようにも思える名刺アプリ市場が『myBridge』の登場でどう変化していくのか気になるところ。
さてこの「myBridge」、提供元がLINEということもあって、ユーザー登録にLINEアカウントを利用できるというのがポイント。
LINEだと、連絡先から自動的に「友だち追加」されてしまいますが(設定で追加拒否も可能)、読み取った名刺情報に記載されている携帯番号からLINEに友だち追加されてしまうのでは…と勘ぐってしまいますが、さすがにそれはないようです。安心!
名刺を撮影したら、あとは待つだけの手軽さ
アプリの撮影ボタンをタップして、カメラを起動したら名刺をバンバン撮影して取り込んでいく作業に入ります。
撮影する手間こそ省くことはできませんが、しばらく名刺管理アプリから離れていた身としては、これほど素早く名刺を認識してくれるようになっていたとは驚きです。
緑の枠で名刺をしっかり認識してくれるので、あとはパシャリとシャッターボタンを押すだけ。
裏面にも情報が記載されている場合は、+裏面をタップして裏面も撮影しておくと良いでしょう。ここまで終われば完了をタップして次の名刺の撮影を行っていきます。
[box class=”box27″ title=”縦置きだと認識してくれない”]
ちょっともったいないなと感じる部分ではありますが、今のところ名刺を縦に置いて撮影しようとすると、認識してくれません。縦型名刺もひとまず横に置いて撮影する必要があります。
このあたりはアップデートでの対応に期待したいところですね。
[/box]
データ化した情報の使いどころと便利機能
データ化した名刺情報の使いどころは自分で選択したいところだと思います。たとえば電話帳に保存したい・したくないとか。
「myBridge」ではGoogle連絡先への自動保存設定のオン・オフの選択が可能ですが、これってなんだか抵抗あったりしますよね。先述した通り連絡先に保存してしまうとLINEに追加されてしまう可能性が出てくる…いやだー。
という人の落としどころとでもいいますが、連絡先に保存しておかずとも、電話着信時に名刺情報を表示してくれるので、電話帳未登録の知らない番号でも、名刺情報をアプリに取り込んでおけば誰だかわかるのです。すげー!
ちなみに、ウェブ版もあるので、スマホでちまちま修正するの面倒くせーという問題もPCがあればすぐに解決できますね。グループわけなんかも、ウェブ版だと楽勝!
ウェブ版 myBridge
名刺データの情報読み取りは人力で正確!
撮影した名刺データの情報は、人力で処理されます。枚数によってデータ化までに時間こそかかるものの、OCR読み取りって、やっぱり目視による確認がまだまだ必要不可欠なんですよね。
そういう面でも人力作業の信頼度は高いと思います。
僕は今回143枚の名刺を登録してみました。入力作業がどれほど進行しているかもわかるので、気長に待てます。あくまで僕の場合ですが、名刺情報がすぐに必要になるケースってまずありません。
たとえ時間がかかっていたとしてもなんの問題もありません。
撮影した名刺になにかしら問題がある場合は保留中という項目に表示されます。情報量によっては自分で直接情報を登録しても大した手間にはならないでしょう。
もしくは名刺を削除から1度削除して取り直してもOK。
名刺管理下手には自動読み取りより人力がおすすめ!
僕みたいなガサツな人間にとって、名刺管理ってぶっちゃけどうすればいいかわからないんですよ。時には名刺が子どものいたずらによって見るも無残なものに成り果てていたりします。子どもの手の届く場所に放置していた自分が100%悪いのは承知しているのですが…落書きされちゃったりしちゃうんですよね。
こうなってしまうと自動読み取り機能の名刺管理アプリだと、認識すら難しかったりするわけですが、「myBridge」を利用してみたところ、さすがは人力! 一字一句間違いなく情報が登録されていました。人力バンザイ!
そんなわけで、今のところ「myBridge」は名刺管理アプリのキラーアプリになりえる可能性をもつアプリだと思います。